(鉄筆)教員の労働環境を巡る問題が……

教員の労働環境を巡る問題が諸方面で取り上げられる中、「ナメる高学年とモンペからの恫喝(どうかつ)」と題した小学校女性教師座談会(10月13日、NEWSポストセブン)の記事は、女性教員特有の悩みに焦点を当てている。

「高学年ほど女性教師をナメてかかります。男性教師が教室の後ろに立つと静かでも、女性だと途端に騒がしくなる」(50代ベテラン教師)、「ソフトボール部の顧問をやらされた時に子供たちより下手でした。それがきっかけでナメられて、あっという間に学級崩壊しました」(30代中堅教師)、「新米教師は保護者から完全に下に見られますよね。特に母親から『子育てしていないのに何がわかるの』との無言の圧力をひしひしと感じます」(20代新米教師)――と、悲痛な声が上がる。

特に小学校高学年の場合、責任が重く体力的、精神的にハードである上、保護者に高圧的な物言いをされ、荒れる児童を指導できない状況が続けば教師は疲れ切ってしまう。また子育て経験がないと見下される一方で、妊娠・出産で休みをとれば「無責任」と批判される。2016年に大阪府が教員に実施したアンケートによると、4%の女性は短期間であっても育児休業を「取得しない」と回答、その半数近くが「職場に迷惑をかける」「多忙」を理由に挙げている。

職場の理解と配慮がなくては、彼女たちの悩みも解消されない。管理職や男性教員は、校内に若い女性教員を軽視する雰囲気や、育休取得を暗にとがめる空気がないか、一度振り返ってみてほしい。