(鉄筆)学校現場に存在する「モンスター」……

学校現場に存在する「モンスター」といえば、教員や学校に理不尽なクレームを持ち込む「モンスターペアレント」を想起しがちだが、最近ニュースなどで目立つのは「モンスターティーチャー」の存在だ。岩手県立高のバレー部に所属していた生徒が自殺した問題で、先月、遺族はその原因を「顧問の暴言や暴力行為」だと訴えた。この顧問の教師は、別の県立高でも暴言を吐いたとして元部員の男性に訴えられ、慰謝料支払いの判決を受けていた。

「事件未満」であっても深刻なケースは増えているという。特定の児童生徒をつるし上げさらし者にする、学級崩壊していても何の手も打たない、容姿に関する差別的な言葉を投げ掛ける、子供や保護者とコミュニケーションが取れない。わいせつまがいの行為や、風俗などの副業に従事する例もみられる。一部の教員のモラル低下によって、教育の質を不安視する声は高まっている。

直ちに処分の対象とはならないが、求められる資質、能力に課題があり、子供たちへの指導を行わせることが適当ではない「指導が不適切な教員」は、2016年度の調査によると108人いた。しかし、潜在する「不適切」な教員は相当数に上るのではないか。

教員のモンスター化は個人の資質もあるだろうが、余裕がなく窒息寸前の業務環境が多分に関係しているようにもみえる。日々真摯(しんし)に子供たちに向き合っている大多数の教員のためにも、学校が一人の人間として成長を果たせる場となるよう、組織や評価・育成システムを見直す必要がある。