(鉄筆)人工知能(AI)を搭載した英会話ロボットが…

人工知能(AI)を搭載した英会話ロボットが人気らしい。1万円前後の比較的手頃なものから、深層学習(ディープラーニング)するAIを搭載した本格的モデルまでラインアップは幅広く、20万円を超えるような高額製品もよく売れているという。語学学習を目的とした高度なロボットは、学校現場への導入も進んでいる。

11月7日放映の「クローズアップ現代+」(NHK総合)で、3年生の授業に英会話ロボットを導入した福岡県大牟田市の小学校が取り上げられた。ネーティブに近い発音で話し掛けるロボットに児童たちが英語で答える。地域の外国語指導助手(ALT)が不足する中にあっても、英語に触れる機会を担保しようとする取り組みだ。

グローバル人材の育成に向け、日本の英語教育は大きな転換期を迎えている。2020年からは大学入試にスピーキングテストが加わり、今後はさらに「話す」ことに重きを置いた授業が求められる。17年度の英語教育実施状況調査によると、小学校教員の中で英語免許を所有している割合は5.4%、英検準1級以上を取得している割合は1.0%。ALTなどに支援を仰ぎたい状況ではあるが、前述の大牟田市のように財政的な問題から地域格差が生じ、十分な「ネーティブとの会話機会」が得られていない学校は多い。

一方で、語学力の向上はコミュニケーションあってのものなのに、人間の代わりにロボットを使うとは何事か、という批判もある。今後、いかにロボット「ALT」と付き合うべきか。鍵は導入校の実践報告が握っている。