(鉄筆)今年7月、米大手コーヒーチェーンの…

今年7月、米大手コーヒーチェーンのスターバックスが「2020年までに全店でプラスチック製ストロー使用廃止」を打ち出したのを契機に、その背景にある深刻な海洋汚染が改めてクローズアップされている。プラスチックごみは再生可能、というイメージがあるが、実は9割がリサイクルされておらず、毎年800トンに上るプラスチックが河川などから海へと流れ込んでいる。

分解されづらいプラスチックはいつまでも環境に残り、海洋生物への影響も懸念されている。これまで各国の資源ごみを一手に引き受けてきた中国が17年12月、環境汚染を理由に輸入禁止に転じてからは、世界中のプラスチックごみが行き場を失い、問題はさらに深刻化した。

冒頭のストロー使用廃止方針は、米国で1日5億本ともいわれるプラスチックストロー消費を減らすことで環境への負荷軽減を図ろうとする。9月には米カリフォルニア州が州内の飲食店で使用を規制する法案を成立させ、10月には英国政府が2年以内にプラスチック製のストロー、マドラー、綿棒の流通・販売を禁止する方針を発表。「脱プラスチック製ストロー」の動きは世界で急激に加速している。

こうした動きも、プラスチックごみの総量からすればそう大きな貢献とは言えないのが現状だ。ただ、レジ袋に変わるエコバッグのように、多くの人間が「まずできることから変えていく」意識を持つことは重要だとも言える。現在進行形のこの問題を、環境教育の題材として学級で取り上げ、話し合ってみてはどうか。