(鉄筆)テレビを見ていると国内の……

テレビを見ていると国内の各地域を歩いて巡る、いわゆる紀行番組が意外と多いのに気づく。NHKの「小さな旅」や「鶴瓶の家族に乾杯」をはじめ、民放各社もそれぞれ個性ある番組を放送している。最近では「ブラタモリ」のように、地理的な要素を入れたややマニア受けするものもある。

これら紀行番組には長寿番組となっているものが少なくない。理由は何であろうか。さまざまな理由が考えられるが、一つには日本人が昔から旅行好きな民族であるというところであろう。江戸時代を例にとっても、お伊勢参りや大山詣など参拝を目的とした旅は各地にあったし、歌川広重の「東海道五十三次」や松尾芭蕉の「奥の細道」も当時のベストセラーだ。

もう一つ理由を考えると、各地域にある自然やそこに住む人々の生きざまを見て、自分自身の人生を投影したり、勇気をもらったりする共感性が紀行番組にはあるのかもしれない。……

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