(鉄筆)先日、何気なく聞いていた「ラジオ深夜便」の……

先日、何気なく聞いていた「ラジオ深夜便」のミッドナイトトークで、歌人の穂村弘氏が、「昭和と平成との違いをどんなことで感じるか」との問いに、「以前は引っ越しをすれば、手ぬぐいなどの手土産をもって、隣近所にあいさつしたものだが、最近はそうしたことをするのは非常識だと聞いた。自分も引っ越したときは隣近所にあいさつをしたが、近年、自分の近所に何軒か引っ越ししてきても、だれもあいさつに来ない」と話していた。「昭和の常識が平成の非常識」かと妙に納得してしまった。

都市部では、隣近所にどんな人が住んでいるか、どんな家族なのか知らないという家が増え、時には表札さえ出さず、出会ってもあいさつをしない人もいるらしい。防犯の意味もあるとは思うが、これほどまでに隣近所が疎遠になるとはなんとも寂しい時代になった。

人と人とが親しくなったり、仲良くなったりするためには、互いのことをよく理解し、知ることがまず前提だ。……

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