(鉄筆)教科指導の場において、特に……

教科指導の場において、特に「主体的・対話的で深い学び」にはICTの活用が有効であるとされることが多い。タブレット端末を校外学習や総合的な学習の時間、社会科の野外観察などで効果的に活用している場に接する機会があったが、生徒はタブレット端末を上手に活用していたし、教員は適切な指導スキルを身に付けていた。

ICTは今後、日常的に教科指導などに活用されると思われるが、環境整備が重要な問題点として浮上している。例えば、ハード面ではタブレット端末をどの程度整備できるかである。東京23区内でも各校40台以上を整備している区もあれば、数台しか準備できていない所もある。端末の活用スキルをマスターしている教員数も学校により偏りがある。地教委は環境整備の課題をどう解決していくか、具体的な手だてを早急に示さなければならない。

『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?5つの教育大国に学ぶ成功の秘密』(L・クレハン著、早川書房)によれば、日本がPISAで高得点を挙げている背景を日本の授業を観察して次のように述べている。クレハンが注目したのは、授業研究。授業研究を通して授業評価が行われ、指導計画を調整し、入念に作成されたものを教員集団が共有し、それぞれの授業に生かす、という仕組みを高く評価していた。

ICTの活用が有効であるとしても、授業をどのように組み立て展開するか、いつ、どのような発問をしてICTを活用させるか、など授業の基本的な構えとともに、子供たちの成長を願う教員の熱意が何よりも重要である。

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