*教員採用試験/教員採用ジャーナル

本紙は、平成30年度公立学校教員採用選考(今夏実施)の動向を探るため、都道府県・指定都市教育委員会の採用選考担当課長に書面インタビューを行いました。 今号は、東日本32県市(北海道、東北、関東、中部)の全回答を掲載します。下記のリンク先より読みたいエリアを選択してください。 西日本(近畿、中国、四国、九州)地域は次号(4月10日号)に掲載を予定しています。 (回答は3月中旬時点のものです、最終確認は各教育委員会の実施要項を参照ください) 【北海道・東北】 【 関東 】 【 中部 】

本紙は、文科省の統計資料などをもとに、「先生が働きやすい都道府県ランキング2017」を作成した。ランキングは、公立学校教員の就業環境に関連する「給与・財政」「職場環境」「児童・生徒環境」「家庭・地域環境」の4分野、合計26項目で評価した(各項目の数値を4段階に分けて点数化し、総合点数で評価)。

夏の試験まで、あと5カ月——。29年度実施(30年度採用)の試験に受験予定の人は、もう臨戦態勢でなくてはならない。教員を志す人の論作文を読んでいて、ぐっと引き込まれるときがある。論文対策として、すでにどんどん書き進めているころだと思うが、やみくもに書くだけではなく、読み手を引き付ける論述とするためのポイントがある。それは、次の5つ——。

テーマ 道徳の授業で最も大切にしたい内容とその指導法を教えてください。 ○回答 学校でのいじめや不登校のニュースが後を絶たない現状があります。私は「主として他の人とのかかわりに関すること」を挙げます。そのために、認め合い支え合う学級づくりに力を入れ、日常の教育活動と内容項目との関連を図る理科や総合的な学習、行事などの豊かな体験の場を計画します。 授業では、学習課題を子供の側から捉え、具体的な場面を想起させ、子供の考えをしっかり引き出せるようにします。自分と異なる意見や立場を大切にできるように、子供とともに考え、悩み、感動を共有していく姿勢で指導に当たります。 【コメント】 道徳の時間は、道徳的価値の自覚や自己の生き方についての考えを深め、道徳的実践力を育成する時間です。この回答は指導のポイントを押さえています。また学級における指導計画を持ち、子供の本音を引き出そうとする学級の環境づくりや場の設定への配慮がうかがえます。 ×回答 いま、新聞やテレビでは、いじめや不登校が問題になっています。このようなことをしない子に育てるのが道徳の授業だと思います。道徳の時間は反社会的な行動は学校でも社会でも絶対に許されないということを、教えなくてはなりません。善悪を理解して行動できるようにしつけるべきだと考えます。私は、守るべきルールを明確にします。授業の中で個々の子供ができていることとできていないところを自覚させ、実行できるように指導します。 【コメント】 道徳の指導で「教える指導」を強調した偏った回答になっています。もう一方の「引き出す指導」をどのようにするかを述べる必要があります。道徳教育について学習指導要領をよく読んで、道徳の時間の意義や指導について学習しましょう。なお、各教科や常時活動での豊かな体験の場を生かした指導、学級の人間関係づくりに配慮した指導の仕方等について自分の考えをまとめておきましょう。 (アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長)

今日は修了式の日です。修了式が終わり、通知表を返します。どのような言葉を掛けて返しますか。 A1—1 1年間頑張ったね。先生は君の頑張りに感心しました。頑張る君の姿は、素晴らしいと思います。進級しても頑張ってください。期待しています。 Q1—1 ちょっと情緒的すぎませんか。もっと、具体的に褒められませんか。

平成30年度公立学校教員採用選考の試験日程が、岩手県、宮城県、仙台市、秋田県、山形県、埼玉県、さいたま市、千葉県(市)、神奈川県、横浜市、相模原市、静岡県、静岡市、浜松市、愛知県で発表された。

自分の言葉で語れるように 理解を深め、自ら考える この2月に次期幼稚園教育要領、小学校学習指導要領、中学校学習指導要領の告示案が公表された。このあと年度内に告示される予定だ。学習指導要領は教育活動の根幹であり、教員を目指す者として、関連の勉強は欠かせない。内容を押さえるのはもちろん大切であるが、改訂の方向性などについては、自らの意見、考えを持つことが大事だ。改訂の動向に関する当紙の「社説」を読んで、内容に関する理解を深めるとともに、自らの言葉で改訂について述べられるようになろう。 筆記試験、論文、面接、いずれの対策においても学習指導要領の内容に関しては習熟が求められ、必須の知識である。教採試験対策としては、改訂の基本的な考え方から、各教科・領域の教育内容の主な改善事項などをきちんと捉えていくことが求められる。 これに加え、重要なのはその特長、ポイントなどを理解した上で、自分はどのように考えるか、それを自分の言葉で話せるようになるのが重要である。例えば、今回の改訂については、平成26年11月の中教審への諮問から、論点整理、審議のまとめ、答申、告示案の公表まで、その都度社説で取り上げて解説している。購読者は、当社サイトで閲覧できるので、読み返してみよう。 改訂に言及した、主な社説を取り上げる。 諮問については、26年12月1日付号で言及。また、12月4日付号、翌27年1月1日付号では、アクティブ・ラーニングを取り上げている。 27年8月には、中教審教育課程企画特別部会が「論点整理」を提示。これについては、9月3日付号で「開かれた教育課程」に焦点を当てている。12月3日付号では、学習指導要領の改訂に絡み、学習評価に関する課題を早期に検討し解決する必要を強調している。 28年1月1日付号で改訂の動向に言及。特に戦後からの改訂の流れに触れ、「これまでの改訂を振り返ってみると、それぞれの時代と社会の空気を反映した見直しであったことがうかがえる。ただ、平成元年~20年の改訂から分かることは、先を見通すことの難しさである。この間、学力観や学習指導観は、『自ら学び、自ら考える力』に象徴される児童生徒中心主義的な学力観から脱却し、教えることと学ぶことの調整へと向かっている」と分析。 同年4月25日付号では、論点整理に基づき、学校現場ではどのような準備、取り組みを進めなくてはならないか、主に学校経営の視点から言及している。続いて6月2日付号では、学校現場との関連から言及、「新課程への円滑な移行と定着を促すためには、いくつかの留意点があると考える」として、指摘を行っている。7月4日付号では、今次改訂のポイントである「総則」の重要性を解説している。 審議のまとめは、8月に報告。8月25日付号では、新聞各社の論調などを紹介しながら、審議のまとめの熟読を推奨。9月1日付号で、「各教科等の特質に応じた見方・考え方」に焦点を当てて解説、「教育課程の構造化を図る上で不可欠の作業であったと考えられ、これまでの改訂ではなしえなかった画期的な取り組みといえる」と評価している。さらに、9月22日付号では学習指導要領の改訂に向けては教育委員会の全面的なバックアップの必要性を、10月3日付号では不易と流行という視点で整理する重要性をそれぞれ指摘しており、改訂を語る側面として参考になる。 この改訂の流れの中では、「アクティブ・ラーニング」「社会に開かれて教育課程」「カリキュラム・マネジメント」「主体的・対話的で深い学び」「見方や考え方」「資質・能力の三つの柱」などのいわゆるキーワードが大きな注目を集めてきたが、10月24日付号では、これらの振り回されないように警鐘を鳴らし、そのためには「次期教育課程を確実に実現していくためには、今、何が課題で、どうクリアしていけばよいのか。これらを各学校、一人ひとりの教師がしっかりと考え、取り組むことが必要」としている。11月3日付号では、改訂に向け教育委員会では、早めに研修計画を構想することを提言している。 12月には、中教審が「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」と題して答申。12月15日付号では、諮問から答申までの間、「まず『アクティブ・ラーニング』に反応し、『新しい』『今さら』『現行の教育課程でも行っている』『新しい言葉に振り回されない』などの受け止めが交差するなか、校内研究のテーマに取り入れたり、実践的な研究・研修が行われたりなど、一つのブームのような活況を呈していた」などと現場を分析。その上で、「答申が求めるものは『改善』ではなく『改革・改変』であり、その文脈をしっかりと把握する。 資質・能力の育成を重視する『社会に開かれた教育課程』とはどのようなもので、どのように編成するのか。『主体的・対話的で深い学び』の実現とそれを可能にし教育の質を高める『カリキュラム・マネジメント』の両輪をいかに機能させるか。そのための家庭・地域とも協働する『チーム学校』づくり。部分ではなく全体、木ではなく森を見ることを意識して答申を読み、次期教育課程に備えてほしい」と訴えている。 29年1月1日付号では、答申からうかがえる新学習指導要領のポイント5点を解説するとともに、現行課程における優れた教育実践の吟味の重要性を強調している。 2月14日の学習指導要領告示案の提示に合わせて、2月20日付号では答申との差異などに触れながら課題に言及、学習指導要領は「『学びの地図』すなわち地図であるので、全体の姿、各部分の姿、位置や方向、関係等々がわかりやすく捉えやすくする必要がある」などとまとめている。 ここまで見てきたように、改訂の流れに合わせ、「社説」ではその都度論評を行っている。諮問文、まとめ、答申などを「社説」を参考に読み返してみるのを勧める。

「学習指導要領等の改善及び必要な方策」 皆さんこんにちは。仙台を拠点とする教員採用試験対策専門スクールKei塾主任講師の神谷です。先月に引き続き、今夏の試験に向けて、教育時事として出題されそうな中教審答申の概要を整理し、要点を確認していきたいと思います。今回は、新学習指導要領関連答申を取り上げます。

元東京都公立中学校長 磯谷律子   ○模擬授業・単元指導計画への対応2 1.導入=問題把握。疑問、知りたい、不思議を感じさせる→「この資料を見て、おかしいなと思ったところはどこですか」。 2.展開(1)=課題解決に向けての自力解決→「教科書や資料などで調べて、自分の考えをまとめましょう」。 3.展開(2)=集団解決。友人の考えを聞き、新たな視点を得る→「新しく発見した内容はノートに書きましょう。発言するときは、事実と考えを整理して言いましょう」。 4.まとめ=振り返り。場面設定をして、価値を共有する→「友人の発表を聞いて、なるほどと思った点をノートにまとめ、初めの考えから発展できた点はマーカーで線を引きましょう」「どこに線を引いたか、あとで皆さんに聞きます」。 ※複数の内容を指示するときは黒板に活動の順序を書きながら話す。 質問1=導入で工夫した点は。 回答例「事前アンケートを実施し、その結果は視聴覚機器を用いて報告します。そのことで、前時とのつながりを持たせつつ、自分事として捉えさせ、意欲的に学習する雰囲気を作ったことです」 質問2=興味関心を示さない子供がいたらどうするか。 回答例「ねらいと解決方法を明確にし、考える時間を十分に取ります。補助教材を工夫し(絵、写真、具体物、新聞記事、手紙、作文、映像、紙芝居、郷土資料集など)、授業形態に変化を持たせ(読む・書く・伝える・聞く、ディベート、ペアやグループワーク)、飽きのこないようにします。さらに宿題を授業に生かし、努力を認めていきます」 質問3=本時の授業評価の方法と、何をどのように生かすか。 回答例「○○をしようとして、○○が理解できている、○○している、を捉えます。具体的には、ノート・レポートの回収。授業中の発言・発言内容。班発表は班員の意見とみます。そのために発表は交代制にして、全員に割り当てます」 ※途中で指導案を見なくてもいいように、頭に入れて臨むのが原則である。 1.礼儀=お辞儀は相手を見た後、一度静止して腰からまっすぐに上体を倒す。その後、明るく元気に挨拶の言葉を言う。「本日はよろしくお願いいたします」。 2.言葉遣い=尊敬語と謙譲語の区別に注意(なさる/いたす、おっしゃる/申す)。 3.服装・身だしなみ=人柄を見るヒントであり、考え方や価値観が出る。子供や保護者・地域の人の前で、お手本となれるかを考える。目立つもの、奇抜なものは、面接官の目がそちらに行き、コミュニケーションが切れる。 学校教育の仕事は多種多様で、ブラック企業と揶揄やゆされるほどである。それでも初心を貫徹し、教員になろうとする皆さんに心からエールを送り、1年間の愛読に感謝する。 (おわり)

教員採用試験対策だけではなく、充実した教員生活を送るためには、よりどころとなる教育法規を知っておく必要がある。全条文を覚える必要はないので、ここでは教育基本法をはじめ教員として知っておいたほうがよい法規、教採対策に必要な法規について、ポイントとなる条項とともに示す。教採対策として、しっかりとその内容を押さえておいてほしい。