【連載】達人が伝える面接マナーの極意 第2回

SFT㈱代表取締役社長 土田 萬里子

動作1つで、面接印象度アップ

コラムに示したようにお辞儀の仕方で印象は大きく変わります。背筋を伸ばして顎を少し引き、大きく息を吸って吐いた時には肩の力が抜けますが、その時背中や腰が曲がっていると興ざめです。首、背筋がまっすぐのまま相手を見つめ、イラスト「あいさつの仕方」のようにお辞儀をします。自分の靴先が見えるようでは首が曲がっています。手は脇にまっすぐ伸ばして置き、指先は中3本を広げないようにお辞儀をするよう習慣づけてください。

●入退出時の姿勢・動作

教員面接は教室で実施されることも多く、上履きに履き替えることもあるでしょう。その場合の立ち居振る舞いはぎこちなくなりがちです。併せてイラストのように、ドア前で、まっすぐ立ち深呼吸。ノックをして入ります。
面接官のほうをしっかり見てお辞儀をゆっくりしてから室内の指示された椅子に着席します。1つ1つの動きをゆっくり、メリハリをつけながら移動することです。前傾姿勢で歩く、足を引きずって歩く、真っすぐ歩けない、こんな人も多くなりました。美しいとはいえないようです。

●対話中のしぐさ・ポーズ

着席したものの緊張が切れる、疲れてくると姿勢は崩れてくるものです。また、カチンカチンのまま、体も動かさず、相手との対話が取れないことも問題です。グループ面接時には自分の回答の準備や、終わった安堵感が先に立ち、人の答えを聴くゆとりのない人も多くいます。体を話し手の方に向ける、首だけでも向ける等のポーズを意識的に振り付けてみてください。自分が話すときもややオーバーに身ぶり手ぶりを添えましょう。

コラム「へえそうなんだ」

街のスーパーのレジ係などが、両手を重ね、おへソより上に組み、ひじを横に張り、[いらっしゃいませ・ありがとうございます]と首をたれる、このような動きが比較的多くみられるようになってきた。皆さんの街ではどうだろう。「日本のお辞儀の形が変わったのか」との問い合わせもある。

日本はもともと座礼が儀礼としては基本で、立ってお辞儀をする場面が多くなってからは、生活の場面では「会釈・敬礼・最敬礼」と使用状況により使い分けてきた。時代とともに、「敬礼・最敬礼」という言葉を使うことを避けるようになり、「会釈・普通礼・丁寧礼」とか、「敬礼くらいは良い」という程度であいまいに3つの場面設定をしているようだ。90度に腰から倒す最敬礼は神式儀式位で日常生活では使うことはあまりない。

「挨拶すること」があいまいになり、躾もなされることが少なくなり、美しくお辞儀ができる人が少ない昨今、接客業の顧客サービス要領として採用された形が冒頭のスタイルだと思われる。

この形だと、従業員がだらだらと挨拶をするよりは、手を握っている分、顧客に対しての印象度はよいのではないかというのがねらいどころで、教員にはまったく不適切。一部業界の職場内ルールと考えていこう。

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