次期学習指導要領改訂について学ぶ 情報収集して先取りを

次期学習指導要領改訂については、昨年11月にスタートを切り、現在審議中である。見通しとしては、平成28年度中に中教審としての答申がなされる予定だ。しかし、改訂におけるキーワードや「論点整理」が示されるなど、その過程は明らかにされている。教員志望者としては、その動向に注目し、把握しておくことは当然のことである。面接等では質問されたり、話題になることも予想されるので、漏れのないようその動きを勉強しておきたい。

改訂の動きは、平成26年11月の文科大臣による中教審への諮問「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」から始まる。そして、今年の8月に中教審教育課程企画特別部会から「論点整理」が示される。この諮問文と論点整理は、文科省サイトで閲覧できるので、確実に目を通しておくこと。

これを受け、この10月から論点整理の方向に沿って学校段階等別・教科等別にワーキンググループ等を設置し専門的に検討を開始した。文科省の予定では、今年度末から年度明けをめどにとりまとめを行いたい、としている。特に、「小学校の授業時数の在り方について」は、年内から年明けには一定の結論を出す意向である。

このワーキンググループ等における検討の取りまとめを受け、教育課程部会または教育課程企画特別部会における論議を踏まえ、28年内に審議をまとめ、28年度内に中教審として答申を出す見通しである。

具体的なスケジュールを前回改訂時のケースを踏まえてみると、学習指導要領の告示を行った後、幼稚園は周知を経て平成30年度から実施予定。小・中・高校は、周知、教科書の作成および検定・採択等を経て、小は32年度から、中は33年度からそれぞれ全面実施。高は34年度から年次進行で実施する予定である。

改訂の論点は、(1)何ができるようになるか(2)何を学ぶか(3)どのように学ぶか――の3点である。上図は、論点整理の補足資料に示された「学習指導要領改訂の視点」である。これまでは、「何を学ぶか」が軸であったが、今後は「何ができるようになるのか」「どのように学ぶか」も重要なポイントとして論議されている。

これを通して、「アクティブ・ラーニング」「カリキュラム・マネジメント」などのキーワードも注目を集めている。それぞれしっかりと調べて学んでおくことが求められる。

【設置されているワーキンググループ】

▽産業教育WG▽特別活動WG▽生活・総合的な学習の時間WG▽考える道徳への転換に向けたWG▽体育・保健体育、健康、安全WG▽情報WG▽家庭、技術・家庭WG▽芸術WG▽理科WG▽高校の数学・理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チーム▽算数・数学WG▽高校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム▽社会・地理歴史・公民WG▽外国語WG▽言語能力の向上に関する特別チーム▽国語WG▽総則・評価特別部会