【連載】どう答える?場面指導 11 助け合える雰囲気づくりを

元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場 喜久雄

 

助け合える雰囲気づくりを
〈質問〉 いわゆる「学級会」の時間のことです。司会を輪番制でやっているので、今日は、あまり上手でない子の番です。案の定、途中で困ってしまい、話し合いが止まってしまいました。このとき、あなたはどうしますか。
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A1―1 丁寧に、「次はこういうことを聞いてごらん」と助言します。

Q1―1 輪番でやると、どうしてもうまい子とそうでない子がいます。つかえたとき、いつもその様な助言をするのですか。

▽気を付けようポイント
輪番制でやることのよさを考えましょう。

◇ ◇ ◇

A2―1 まずは、待ちます。そして、進まないときは、みんなに投げかけたらどうでしょうか。

Q2―1 そうですね。司会に、「次はこう」「次はこれやって」ではなく、みんなで話し合うことを確認するのはいいですね。他に、工夫はありませんか。

A2―2 進め方のヒントになるようなメモを渡します。

Q2―2 そうですかね。それは、いちいち指示をするのと同じではないですか。

▽気を付けようポイント
つい、助言をしたくなる。それをこらえて待っていたのに、メモを渡したら助言するのと同じです。

◇ ◇ ◇

Q3―1 話し合いに参加できない子に対してはどういう指導をしますか。

A3―1 これも、みんなで注意できるように待ちます。

Q3―2 この場合も、同じように待てばいいのでしょうか。

▽気を付けようポイント
話し合いの最中に、いちいち口を挟んだり、助言をしたりしない方がいいと教わると、完全に子どもたちに任せてしまう人がいます。場合によって、しっかりと指導をすることが大事です。

◇ ◇ ◇

Q4―1 議論が分かれて、どのように決めたらいいか分からなくなったときはどうしますか。

A4―1 意見がいろいろ出て、決められないときは、多数決で決めるように指導します。

▽気を付けようポイント
多数決は、簡単には使わない方がいいです。みんなの意見を取り入れてできないかを考えさせ、折り合いを付ける工夫をさせましょう。

◇ ◇ ◇

▽回答のポイント

①今回は、特別活動の中の学級活動①における指導の場面です。特別活動は、大事な教育活動です。その特質をしっかり押さえておきましょう。

②話し合い活動の場合、司会は、上手な子がした方がうまく進みます。しかし、それでは、本質からずれてしまいます。輪番制でやり、苦手な子がやったときには、みんなでこうした方がいいよと助けてあげる雰囲気の中で、進めていくことが大切です。

③できるだけ、教師は、話し合いの中で口を挟まない方がいいです。しかし、しっかりと指導・助言をしなければならない場合があります。それは、学習規律を乱しているときや、話し合いの内容が、自治的活動の範囲から逸れてしまったときです。

④話し合いをさせるときのポイントは、▽意見をいろいろ出させる▽意見を比べる▽まとめる工夫をする▽折り合いを付ける――などを考えるといいでしょう。

⑤話し合いをスムーズに進めるためには、学級会の前に、しっかりと計画委員会で話し合っておくことが大切です。

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