【連載】面接の○回答×回答 106 師の後ろ姿をどのように語るか

テーマ
あなたが恩師と思える先生を紹介してください
○回答

私が恩師と慕う先生は、小学校5・6年生のときに担任をしてくださったA先生です。

先生は、登校時にはいつも教室で迎えてくださいました。午後からの出張で出かけられたときでも学校に戻ってきて、居残りしている私たちに声かけをするのです。夏休みでも私たちが登校するときは、学校にいらっしゃいました。

先生が日頃おっしゃっていたことは、今でも心に刻み込まれています。「一つ、床を磨けば心も光る。二つ、友達を大事にしろ。意地悪・弱い者いじめはするな。三つ、目上の人の言うことは聞け。両親、祖父母は敬え。四つ、勉強はより良い人間になるためにするものだ。互いに教え合い学び合え。五つ、『天知る地知る我が知る』陰ひなた無く正しく生きろ」でした。

先生の影響が大きく、教職を目指しました。師の後ろ姿は今日の私の道標です。今後に生かし努力する覚悟です。

【コメント】

いい先生の下で小学校時代を過ごしたのですね。教師にとって何よりも大事なのは、学校を休まないことです。健康管理が大事です。そして、1日24時間寝ても覚めても子どもたちのことを考える姿勢です。

人はなぜ学ぶのか、なぜ学ばなければならないのか、あなたの小学校時代の先生は自らの後ろ姿で示されていたのですね。そのことを糧としてよりよい教師道を求めて精進する覚悟に好感をもちます。

×回答

私が恩師と思う先生は、小学校時代の学級担任のB先生です。先生は学年主任でもあり、指導は厳しかったですが、いつも私たちを励まし自信をもたせてくださいました。

先生が口癖のようにおっしゃっていたことは、「あなた方のクラスは学習面でも生活面でも全てにおいて学年で一番、いや学校で一番です」。確かに先生のお言葉通り教室の様子(環境)は、他のクラスとは明らかに違いました。授業参観日や作品展のときには、「お客様があなた方のがんばっている様子を見てくださるせっかくの機会だから、最高を見ていただきましょうね」と、作品掲示や教室の整理・整頓を下校時刻が過ぎても私たちの何人かを手伝わせてやっていたことを思い出します。手伝いは都合のつく者だったのがやがて固定化し「お手伝い隊」と呼ばれました。そのことが何とも誇らしく感じたことを思い出します。

【コメント】

あなたには担任は誇らしい存在だったのですね。さて、ここでは単に恩師との思い出を聞いているのではありません。教職を目指すあなたが恩師と慕い仰ぐ訳(理由)と、そこからあなたが教師として生かしたいところを聞いているのです。その点はおいておき、恩師はいわゆる「学級王国」型ですね。しかも学年主任ですからよりよい学年経営、学校づくりへの配慮が求められます。広く保護者の信頼を得るには同一歩調も必要ですね。

アドバイザー・宮澤義一 元東京都公立学校長

関連記事