着任間近 準備と心構え④

初任者研修に備える

初任者には、初任者研修が課せられているので、あらかじめ趣旨や概要を押さえておきたい。教育公務員特例法第23条に「公立の小学校等の教諭等の任命権者は、当該教諭等に対して、その採用の日から一年間の教諭の職務の遂行に必要な事項に関する実践的な研修(以下「初任者研修」という。)を実施しなければならない」とある。目的は明記されているように〝実践的な研修〟だ。

学校で子どもたちの指導に当たりながら、教師としての基礎的な素養をさらに身に付け、学習指導や生徒指導といった面での具体的な指導の方法や内容、さらには技能等について学んでいくところがポイント。子どもたちとの日々のかかわりの中で、この場合はどうしたらいいか、どのような指導をしたら子どもたちにより分かりやすくなるか、など常に問題意識をもって教育活動を展開していくことが求められる。

初任研には、大きく分けて校外と校内の二つがある。校外では、同じ地域に着任した初任者の仲間とともに受講する教委主催のセンター等での研修がある。職場体験やボランティア体験等が組み込まれているところもある。夏季休業中を中心に宿泊を伴う研修も組み込まれている。

例えば、教育相談の基礎を学ぶ講義や演習が設定され、教育相談についての基礎的な知識や技能を学んだり、各教科領域について、地域の指導的立場の教員の授業を参観し、その後講義を受けるといった研修が行われる場合もある。地域の企業での職場体験で人とのかかわり方を具体的な学ぶ研修や、福祉施設等において介護の実際を学ぶといったボランティア体験が組み込まれていることもある。学校を離れて研修を受けられるという絶好の機会であり、教師としての基礎的な素養を身に付けるよう努めたい。

一緒に受講する新任教員は同時期に同じ地区に着任した同期。教員生活の中でどこかでまた出会うかもしれない。初任者時代に、親しく意見交換をしたり、悩みを打ち明け相談したり、助言をしたり、希望を語り合ったりするのは、たいへん意義のあること。初任者として同じ地区で出会うということは偶然であるかもしれないが、その出会いをぜひ豊かな人間関係にまで高めていきたい。人間関係は、大きな財産である。人間関係を大切できる教員は、子どもたちとも豊かな人間関係を築ける人物だ。初任時代の仲間を大切にしたい。

(「教育新聞」教員採用担当班)

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