教員採用選考 担当課長に聞く 平成29年度採用選考の動向【北陸】

本紙は、平成29年度公立学校教員採用選考(今夏実施)の動向を探るため、都道府県・指定都市教育委員会の採用選考担当課長に書面インタビューを行いました。今号は、近畿、北陸、中国地域の全回答を掲載します。東北四国九州地域は次号(5月2日号)に掲載を予定しています(回答は3月下旬時点のものです、最終確認は実施要項を参照ください)。※関東甲信越東海地域は前号(3月21日号)で掲載。

【自治体を選択してください】

[vc_tabs interval=”0″][vc_tab title=”富山県” tab_id=”f57c8173-b0b9-3″]

富山県教育委員会
教職員課長 廣島伸一

 

【1.求める教師像】

本県が求める教員は、総合的な人間力を持ち、子どもが大好きで、あふれる情熱と慈しみの心を持って目の前の児童生徒と関わることができ、困難にへこたれない忍耐力や新しい課題にも果敢に取り組む積極性を持っている人です。「元気とやま」の創造をめざす富山県では、たくましく生きる力を持った『富山の子ども』を育むため、意欲と情熱のある人を求めています。

【2.選考の特徴・主な変更点】

富山県の教員採用選考では、一般選考と特別選考の2つの受検区分があります。一般選考では、前年度の検査において「補欠」となった方、および前年度または前々年度の2次検査を受検し、一定の講師経験がある方を対象に1次検査の一部免除を行っています。特別選考では、「社会人経験」「教職経験」「特定資格」「国際貢献」「スポーツ実績」「身体障害」の6つの受検区分があり、それぞれの条件を満たす方を対象に検査を実施しています。また、大学院進学(修学継続)希望者で任用候補者名簿に登載された者が大学院での修学を希望する場合、専修免許状取得を条件に、任用候補者名簿登載期間を延長しています。一般選考の「加点制度」では、特別支援学校教諭免許、英語の中学校・高校教諭免許および英語に関する資格(実用英語検定準1級以上など)を有する志願者に対して、1次検査の総合点(250点満点)に加点を行います。29年度採用選考での変更点については、現在検討中です。

【3.選考日程】

未定です(昨年度においては次の通りです▽願書交付開始:5月8日▽願書受け付け期間:5月15日~5月31日▽第1次検査:7月18、19日▽第2次検査:8月22、23日)。

【4.採用見込み数】

未定です(昨年の採用見込み数は310人程度でした)。

【5.人物試験の評価観点】

集団面接では、話し合いに対する貢献度、社会性、論理性、態度などを評価します。また、個人面接では、教職適性、人柄、態度などを評価します。

【6.受験者へメッセージ】

「富山県教育委員会重点施策」や「教委だより」(ともに本県のホームページから入手可能)を読んでおいてください。また、志願する種目(教科)の専門的知識に加え、社会情勢やその問題点を、新聞などで学んでください。教員は、児童生徒に大きな影響を与える存在です。「命の尊厳を常に自己に問いかけ、人に伝えることができる力」「人の喜びや悲しみに気付き共感する力」「絶えず自己を研さんし、人格を築く力」など、日々「総合的な人間力」を育て、自分自身を高める努力をしてもらいたいです。

■  □  ■

〈前年度一般選考データ〉

[受験状況(受験者、合格者、倍率の順)]

▽小学校:376人、129人、2.9倍▽中学校・高校:544人、148人、3.7倍▽特別支援学校A:35人、14人、2.5倍▽特別支援学校B:12人、2人、6.0倍▽養護教諭:64人、19人、3.4倍。

[試験内容・配点]

〈1次検査〉▽小・中・高=教養(1.)60点、専門100点、人物点(集団面接)90点▽中・高〔音楽・美術・書道・保健体育〕=教養(1.)60点、専門50点、専門実技50点、人物点(集団面接)90点▽特別支援=教養(1.)60点、専門80点、専門特支20点、人物点(集団面接)90点▽特別支援〔音楽・美術・書道・保健体育〕=教養(1.)60点、専門40点、専門実技40点、専門特支20点、人物点(集団面接)90点〈2次検査〉▽小学校・特別支援(小学部)=教養(2.)70点、専門実技20点(水泳検査・体育またはオルガン演奏の選択実技検査)、集団面接(第1次検査で実施)60点、個人面接150点▽小学校・特別支援(小学部)以外=教養(2.)90点、集団面接(第1次検査で実施)60点、個人面接150点。

[論文課題]

特別選考:「優しさと厳しさ」と題して、あなたの考えを、自分の経験をふまえて800字以内で述べなさい。

[面接の実施方法]

▽集団面接=当日与えられたテーマについて、討論を行う。面接委員3人、受験者7~8人で1グループ。面接時間30分▽個人面接(特別選考)=面接委員3人、面接時間10分▽個人面接(2次検査)=面接官3人、自己アピール・模擬授業を含めて25分。

トップに戻る

[/vc_tab][vc_tab title=”石川県” tab_id=”ce7331db-ea97-2″]

石川県教育委員会
教職員課長 杉中達

 

【1.求める教師像】

(1)児童生徒に対する教育的愛情を有する人(2)責任感と使命感を有する人(3)豊かな教養と専門的知識を有する人(4)広く豊かな体験を持ち、指導力・実践力を有する人(5)向上心を持ち、明るさ、積極性に富む人。

【2.選考の特徴・主な変更点】

未定。

【3.選考日程】

平成29年度は未定(昨年度実績▽願書配布開始日=5月21日▽受け付け=6月9日消印まで有効▽筆記試験日=7月18日▽実技試験日=7月19日▽面接試験日=8月1日または2日。

【4.採用見込み数】

29年度は未定(昨年度見込み数▽小学校教諭等155人程度、中・高校教諭等155人程度、養護教諭10人程度)。

【5.人物試験の評価観点】

模擬授業では、指導の実際から、教員としての指導力を評価しています。また、個人面接では、教員志望の動機や教育に対する識見・意欲・情熱・態度などから、教員としての適格性を評価しています。

【6.受験者へメッセージ】

本県では「石川の教育振興基本計画」を策定し、基本理念「未来を拓く心豊かな人づくり」のもと、ふるさとに誇りを持ち、広い視野にたって社会に貢献する「知・徳・体」のバランスのとれた人間を育むことをめざしています。さらに、学力調査の集計・分析を行い、本県児童生徒および学校の現状と課題を明らかにした上で、学力向上の中長期的指針となる「いしかわ学びの指針12か条」も教育委員会のホームページに掲載しているので、石川県が目指している教育について、知っておいてほしいと思います。

■  □  ■

〈前年度一般選考データ〉
[受験状況(受験者、合格者、倍率の順)]

▽小学校:466人、152人、3.1倍▽中学校・高校:878人、158人、5.6倍▽栄養:89人、10人、8.9倍▽養護教諭(特別選考):12人、4人、3.0倍。

[試験内容・配点]

▽小学校教諭等=(1)筆記試験:総合教養50、教科専門100、実技試験50(2)面接試験:個人面接100、模擬授業100▽中・高校教諭等〔国語・社会・数学〕=(1)筆記試験:総合教養50、教科専門150(2)面接試験:個人面接100、模擬授業100;〔理科・英語〕=(1)筆記試験:総合教養50、教科専門120、実技試験30(2)面接試験:個人面接100、模擬授業100;〔音楽・美術・保体・技術・家庭・農業・工業・商業・福祉〕=(1)筆記試験:総合教養50、教科専門100、実技試験50(2)面接試験:個人面接100、模擬授業100;〔養護教諭〕=(1)筆記試験:総合教養50、教科専門100、実技試験50(2)面接試験:個人面接100、模擬授業100▽選考に当たっては、「石川県が求める教師像」にある、教師としての資質をバランスよく備えている者を採用するため、必ずしも知識の量のみにとらわれず、教育者としての使命感、豊かな体験に裏打ちされた指導力などの人物評価を重視し、総合的な視点に立って判定を行う。

[論文課題]

実施していないが、総合教養に小論文(400字)を含む。

[面接の実施方法]

▽面接形式:模擬授業および個人面接▽所要時間:模擬授業10分、個人面接15分▽実施の流れ:模擬授業後に引き続き個人面接を実施▽主な質問内容:志願書を参考にした端的な質問。

トップを戻る

[/vc_tab][vc_tab title=”福井県” tab_id=”1459927840529-2-2″]

福井県教育委員会
教育政策課長 内田一彦

 

【1.求める教師像】

本県では、求める教師像として、次の4点を掲げています(1)校種・教科に関する高い専門的知識と技能を持った人(2)自分の目で見たり肌で感じたりして専門分野に偏らない幅広い教養を身につけ、自立した社会人としての良識を持った人(3)子どもたちはもとより、同僚や保護者、地域の方々とも円滑な人間関係を築き、課題に対して臨機応変に対応できる人(4)教育に対する情熱・使命感に燃え、常に学び続ける向上心や幅広い視野を持った人。

【2.選考の特徴・主な変更点】

主な変更点は次のとおりです(1)すべての校種・教科に、英語資格による加点を行います(2)中・高国語、中・高英語に、中国語資格による加点を行います(3)中学校・高校における国、社、数、理、英の5教科を中高一括募集とします。

【3.選考日程】

説明会は福井、東京、大阪の3会場に加え、県内外の大学で5月に実施する予定です。試験日程は、正式に決定はしておりません(昨年度は第1次選考が7月18、19日、第2次選考が8月8日~12日でした)。今年度も同じ頃になる予定です。また、願書配付は5月中旬、受け付けは5月下旬から6月上旬を予定しています。

【4.採用見込み数】

未定です。

【5.人物試験の評価観点】

平成28年度の小論文の評価の観点は次の5つでした(1)選択した言葉についての意味と、選択理由が明確でわかりやすく説明している(2)選択した言葉を生かすための教育実践が具体的でわかりやすく、実現可能で効果的な内容となっている。また、その根拠も明確で、説得力のある実践である(3)選択した言葉について、自分の資質向上を図るための内容が具体的で、有効である(4)文章全体を通して論調がまとまっており、説得力がある(5)8割以上の字数で、段落構成もなされている。原稿用紙を正しく使い、誤字・脱字がなく、適切な表現がなされている。面接については、個人面接では、誠実性、積極性などの人物所見、使命感や倫理観などの教員としての資質能力を、集団討論では、協調性、指導性、論理的思考力、柔軟性などについて評価しました。

【6.受験者へメッセージ】

教科の高い専門性、実践的指導力、社会性や倫理観とともに、幅広い視野、グローバル社会に対応した英語力など、教員としてこれから一層必要となる資質能力を身に付けておいてほしいと思います。

■  □  ■

〈前年度一般選考データ〉

[受験状況(受験者、合格者、倍率の順)]

▽小学校:394人、100人、3.9倍▽中学校:353人、50人、7.1倍▽中学・高校共通:155人、16人、9.7倍▽高校:303人、29人、10.5倍▽特別支援学校:99人、20人、5.0倍▽養護教諭:57人、13人、4.4倍▽栄養教諭:32人、3人、10.7倍。

[試験内容・配点]

▽1次試験=一般教養100点、教職専門100点、専門教科(筆記・実技)200点。※「一般教養」と「教職専門」が基準点に達した者を専門教科200点満点の点数順に選考する。※第1希望、第2希望のそれぞれについて合否を判定する▽2次試験=1次試験の専門教科200点、面接(個人面接・集団討論)250点、小論文50点、適性検査。※教科別に500点満点の点数順を基準に選考する。(集団討論、個人面接が基準点に達しない場合は不合格となる。)※第1希望、第2希望ともに合格基準にある場合は、第1希望を優先する。

[論文課題]

《全員共通》次のア~エの文章は、教育に関する名言や格言である。[ア]教育は科学であってはなりません。それは芸術でなければならないのです。(シュタイナー)[イ]平凡な教師は言って聞かせる。よい教師は説明する。優秀な教師はやってみせる。しかし最高の教師は子どもの心に火をつける。(ウィリアム・ウォード)[ウ]学校で教えることも必要だけれども、教えるのは過去のことなんだ。ほんとに必要なのは、未来なんだな。(本田宗一郎)[エ]教師はろうそくのようなもので、自ら燃やし続けて生涯を啓発する。(ルーファニー)《課題》上のア~エの名言・格言の中から、あなたが最も共感できるものを1つ選び、次の3つの点に留意し、800字程度で論じなさい。なお、選択した名言・格言(ア~エの記号で表記すればよい)と、あなたの受験校種・教科(併願受験で2つとも1次試験を通過している場合は第1希望)を明記し、それに適した内容とすること。(1)あなたが選んだ名言・格言の意味と、選んだ理由(2)選択した名言・格言を教育の現場で生かすために、具体的にどのような教育実践を行うか(3)(2)の教育実践を行うために、あなた自身はどのように教員としての資質を高めていくか。

[面接の実施方法]

面接は個人面接と集団討論の2種類です。実施方法等の詳細は公開しておりません。

トップに戻る

[/vc_tab][/vc_tabs]

関連記事