【連載】面接試験の極意 第1回 目的や流れなどをつかむ

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 
○面接試験

面接試験は誰もが緊張するものである。想定外の質問が出たらどうしようかという不安感。回答を用意していたのに、緊張のあまり頭が真っ白になるかもしれないという恐怖感。さらに「第一印象は会って10秒、見た目で決まる」などと言われたら、受験する前に困惑してしまうだろう。

しかし、「備えあれば憂いなし」である。自分の一番よい面を出し、面接者に「明日からでも本校に勤務してもらいたい」と感じてもらうために、面接試験の事前準備をしっかりとしよう。そのために、本連載では4月から3月まで1年間をかけて、面接試験対策を掲載していく。

○面接の目的

都道府県など自治体では、それぞれが「○○県の求める教員像」を公開している。サイトなどで確認しよう。面接者は、受験生との会話等を通して、〝○○県の教員〟としてふさわしい人柄かどうかを見ているのである。姿勢や歩き方、表情、しぐさをも含めて、教員としての心意気、適格性を確かめていく。

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▽個人面接の流れ(自治体により多少異なる)

 (1)面接票から主に次の事項などを聞く。志望動機。趣味や特技。教育実習・ボランティア活動・アルバイト・講師経験などに関する事項。
 (2)教科指導、生徒指導、学級経営、学習指導要領など教育内容に関する質疑。
 (3)児童生徒対応、保護者対応、地域住民対応、同僚との関係などに関する質疑。または場面指導。
 (4)その他として、コンプライアンス関係、メンタルに関することなど。また、「最後に言いたいことは?」など。

▽集団面接・集団討論の概要(自治体により人数、時間、流れが多少異なる)

受験者5人に面接者3人が対応。課題が出され、各自1~2分考える。考えがまとまった者から挙手して90秒から2分以内で発言する。全員の発言が終了後、討論の方法が指示される。例=「皆さんは同じ学年の担任として、この課題をどのように解決するか、具体策をまとめなさい。時間は24分です」

▽単元指導計画・模擬授業

自治体により、いろいろな方法をがある。例えば、東京都は個人面接の中で単元指導計画の質問がある。

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[今から心がけること]

(1)常に笑顔と元気を心がける。児童生徒は、明るく生き生きしている教員に接して大人になることに大きな希望を抱く。

(2)正しい言葉遣いをする。「やっぱー駄目ですか?」のような言葉から卒業する。学生言葉にも注意。平時にできないことは本番でできるはずがないので、普段の生活から心がける。

(元東京都公立中学校長。各所で教員志望の学生などを指導している)