具体的な学級経営ビジョンを【連載】どう答える?場面指導 14

元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場喜久雄


 

〈質問〉 新しい担任が発表されました。あなたは、2クラスの学年で、組む先生は、年が倍のベテランの先生です。3回目の学年会で、納得いかない話がありました。あなたはどうしますか。

□ ■ □
A1―1 自分は新米だし、相手は、経験豊かな先生なので、疑問があっても素直に従いたいと思います。

Q1―1 果たしてそれでよいでしょうか、新米でも、責任をもって1クラスを任されているんですよ。

A1―2 それでは、疑問に思ったことをはっきり言おうと思います。

▽気を付けようポイント

いくら新米でも疑問に思ったことをそのまま通り過ぎてはいけません。といって、あまりはっきり言って、相手の心証を壊してもいけませんね。

◇ ◇ ◇

Q2―1 学年会で、5月の遠足について相談しました。どのようなことをしたいですか。と聞かれたときどのように言いますか。

A2―2 はい、まだよく分からないので、お任せします。と言います。

▽気を付けようポイント

すでに担任をしているのです。遠足が分からないでは、困りますね。遠足の目的などをしっかりと把握しておき、自分の考えをもちましょう。

◇ ◇ ◇

Q3―1 さて、あなたは、この1年間でどのような子どもを育てたいのですかと、その先生に尋ねられたら何と答えますか。

A3―1 毎日を楽しく過ごしてほしいです。そして、挨拶がきちんとできる子、きまりをしっかりと守る子に育てたいです。

▽気を付けようポイント

毎日が楽しいとか、よく遊ぶ子とか、その日その日のことや、短いスパンのことではなく、1年間指導した結果、このような子どもに育っているといいというような、年間を通しての学級経営のビジョンが語られるととてもいいと思います。

◇ ◇ ◇

▽回答のポイント

(1)2クラスの学年では、同学年の先生との関係がとても大事です。先輩の話や助言をしっかりと聞きましょう。

(2)といって、聞くだけではダメです。もし、組んだ先生との意見が合わなかったときは、丁寧に意見を述べることも大切です。

(3)学年の先生とのコミュニケーションがとても大切です。どのようにコミュニケーションを取ったらいいのかをしっかりと考えましょう。

(4)自分の考えをきちんともつこと、そして分かりやすく話すこと。謙虚に助言を聞くこと。分からなかったら、丁寧に質問することなども大事でしょう。

(5)まとめてみますと、同学年の先輩の先生と仲よく学年経営をしていくのに大事なことは、誠実さ・謙虚さ・素直さ・向上心・子どもに対する愛情・教育に対する熱意だと思います。そして、具体的な学級経営のビジョンをもつことです。面接の中で、学級経営のビジョンをもっているな、熱意があるな、誠実だななどを面接官に感じ取らせることが大切です。

事前打ち合わせで確認しておきたい事項

[必ず確認]

・指導教官の名前(中高は教科名も聞く)

・使用教科書(できれば自分で用意)

・実習中に教える単元・内容

・出退勤時間(出勤簿の扱い方)

・担当する部活動

[確認]

・学校教育目標

・校長、教頭(副校長)の名前

・担当する児童生徒の名前(学年・クラス)

・時間割

・実習中のスケジュール(期間中および1日)

・授業で使う教材(ドリル、テスト、資料集など)

・学校の特徴

・校区の特徴

・会議(朝会、職員会議、出席の有無)

・実習中の学校行事

・服装

・携帯電話の扱い

・あらかじめ予習しておいたほうがよいこと

・昼食(給食の有無)

・PCやメモリの扱い

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