合格の成否を分かつ決めて【連載】 面接の○回答×回答 108

アドバイザー・宮澤義一 元東京都公立学校長

 

間口を狭くしない
テーマ
教師の資質向上と研修は普遍の課題です。教師の資質、研修について知っていることとあなたの考えを教えて下さい。

〇回答

教師の資質の第一は豊かな人間性です。教育は子どもとの人間的な触れ合いや心の交流を通して人間を育てる営みです。豊かな人間性が不可欠だと考えます。第二は高度な専門性です。学校は全ての子どもに対して人間として生きるための基礎的・基本的な知識・技能を身に付けさせかつ一人ひとりの個性や可能性の伸長を目指しています。高度の専門性が必要とされるゆえんです。第三は教育的課題への対応性です。不登校、いじめなど複雑で多様な課題を的確に把握し、改善に向けて対処できる力が重要だと考えます。

さらに公立学校の教師には全体の奉仕者としての公共性も大事な資質です。教師の研修には(1)個人研修(2)校内研修(3)文部科学省・都道府県、区市町村教育委員会主催の研修(4)教育研究会主催や民間団体主催の研修会があり、それぞれに資質向上、学校教育の充実に役立つと考えます。

【コメント】

学校教育は子どもをよりよくするため組織的な営みです。不断の研修で自らの資質を高めることが大事ですね。教師の資質については他に子どもへの愛情、教育に対する使命感、実践的な指導力などがありますがあなたの答えは的確です。また、教師にとって大切なことは子どもたちが持つ個性や可能性を引き出し伸長させる力ですが、そのためには研修が不可欠です。そのことの理解を十分感じます。

×回答

新年度がスタートして現任校でも校内研修についての話し合いが持たれています。教師の研修は、教師の資質の一つでもある教職の専門家としての識見・技能を高める上で不可欠なことだと考えます。研修には個人研修、校内研修、教育委員会主催の研修などがありますが、その学校でも取り組む校内研修は学校の教育目標や教育課題の実現を志向するものであり、学校の組織的な教育力を高めるものです。

学校教育では授業の中軸をなす教科の指導が極めて大事であると考えます。教科の指導は授業に直接関わる教師に委ねられていることから教師の力量が極めて大事です。私は教師の力量とは専門的知識と技能に基づいた実践的な指導力だと考えます。教師の一人ひとりが子どもの学ぶ意欲を引き出し学力の定着を図るのです。そのために研修を通して教師と資質を高めてまいります。

【コメント】

校内研修についてのとらえ方、考えはいいですね。狭義に捉え解釈するのであればこれでいいのですがもう少し幅広く捉えたいですね。教師の仕事には次のような特質があります。成長・発達過程にある子どもを対象にしていること、年々進展する教育観、指導観に応えることです。その観点から子どもへの愛情、豊かな人間性などにも触れていたなら申し分なかったです。

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