【連載】面接試験の極意 第2回 質問を聞き必要なことを述べる

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 

〇個人面接

個人面接は氏名、番号等の確認後、面接票(含・志望動機)による質問から始まる。字数の関係で常体書きとしているが、すべて敬体であるとみなすこと。

〇面接票からの質疑

面接票をもとに質疑が行われることが多い。代表的な質疑としては、「志望動機」「自己PR」「経歴・経験」「その他」である。主な対応をいかに示す。

▽志望動機=なぜ教員になりたいのか。なぜその教科・校種の教員に。なぜ○○県を希望するのか。

質問1「なぜ数学の教員になりたいと思ったのか」
回答「中学校時代の数学の先生にあこがれて、教員を目指しました。理由は、その先生が、数学のおもしろさを分かりやすく丁寧に教えてくれたので、数学が不得意教科から得意教科に変わったことです。私も数学の好きな生徒を育てたいと思います」→[ポイント]目指した教科・校種の理由、エピソード、目指す将来の自分の教師としての姿、この流れで述べる。具体的な話を必ず入れること。

質問2「なぜ東京都の教員になりたいと思ったのか」
回答「自分が育ったこの地で今度は私が地元のために力を尽くしたいと思いました。また、教育実習で児童に対する細やかな指導をする先生方の姿を拝見し、尊敬する先生方のいる東京都で教員として児童の教育に貢献したいと思いました。さらに、東京都は研修制度が充実しており学んだことをすぐに実践につなぎ、児童に還元できることに、強い魅力を感じました」→[ポイント]理由は、校種・教科に基づいて、別々の角度から3点述べる。また、受験する自治体の「○○県の求める教員像」に触れながら述べること。

▽自己PR

質問1「あなたの長所を述べよ。また、その長所を学校教育のどのような場面に生かすことができるか答えよ」
回答「私の長所は、発想が豊かで工夫することです。中学校理科の教員として、観察や実験および教材研究に生かしたいと思います」→[ポイント]質問内容をよく聞き、必要なことのみ答える。学校教育に生かせる長所についてのみで、あれもこれもと盛らない。

質問2「あなたの短所と、それを直すために努力していることは何か」
回答「人前で話すときに緊張することがあります。緊張しすぎないようにするため、ゼミでは積極的に前に出て発言するようにしています」→[ポイント]緊張しすぎないと言う。努力してできる範囲内の表現にする。

質問3「自分のどこが教員に向いていると思うか」
回答「粘り強さです。私は小学校1年生の時から現在まで、毎日ピアノの練習を欠かしたことはありません。継続の大切さを生徒に教えたり、練習が嫌になったときの対処法もアドバイスし、ともにがんばろうと勇気づけることもできます」→[ポイント]自分が一番努力したこと、工夫したことで、教育に生かせる内容を1点に絞る。

※自治体によっては「1分(90秒・2分)以内に自己PRを」と言われることがある。その時は、教育に生かせる自分の性格や経験を、エピソードや第三者からのよい評価を入れて話す(1分300~360文字と考え、原稿を作り暗記しておく)。

※「面接票からの質疑」の続きは6月号に掲載。

(元東京都公立中学校長。各所で教員志望の学生などを指導している)

関連記事