教育実習を成功させよう その4 子どもと人間関係を築こう

〇一人ひとりに関心を示して

連載「教育実習を成功させよう」の終わりに、もう一度、児童生徒とのふれあいの重要性を強調するとともに、そのポイントを示しておく。

教育実習中は、とにかく児童生徒をしっかり見て、積極的にかかわり合うのが最重要であると心得よう。授業の構想を立てたり、日誌をつけるなど記録を録ったりするのは、重要だが、これらは児童生徒が帰ったあとでもできる。机上で学べることは、児童生徒が帰ってからやればいい。いる間は、できるだけ児童生徒のそばにいるようにしたい。

児童生徒は毎日変化するものでもあり、同じ指導をしても、同じ態度が返ってくるとは限らない。そういう体験的に知るのが大事なのである。

児童生徒とのかかわり方で重要なポイントは、次の2点。

(1)長所を見るようにして、肯定的にとらえる
多様な児童生徒がいて、初印象がものすごく悪い子もいるだろう。教師の前でわざとふざけたり、悪ぶったりする子もいる。教師としては、児童生徒を肯定的に見るようにし、長所を的確に把握してもらいたい。教師の肯定的にみる姿勢が児童生徒に伝われば、教師を信頼するようになる。

(2)全員に積極的な関心を示す
教室には30人程度の児童生徒がいる。元気な子、積極的に発言する子だけではなく、おとなしい子や、気が弱く発言できないなど目立たない子もいる。体が弱い子もいるかもしれない。教師として、児童生徒一人ひとりに積極的な関心を示したい。個々の児童生徒に関心を示すことが児童生徒が生きる学級経営につながる。

〇教師として自分を理解してもらう

前回も述べたが、まずは児童生徒の名前を覚えること。「〇〇さん、一緒にやろう」「△△さん、どうもありがとう」と名前を呼びながら、声をかけることが、児童生徒に近づく第一歩だ。

授業中だけではなく、朝や帰りの活動、給食、清掃、部活動なども一緒に過ごし、できれば一緒に遊ぶことを心がける。授業中では見ることのできない児童生徒の姿を観察して、今後の指導や教採試験の面接などに役立てたい。

また、児童生徒理解というが、教師としての自分を理解してもらうことも大事だ。休み時間などに語らう中で、自分の趣味や興味などを話してもいいだろう。遊びに夢中になる飾らない姿を見せてもいい。短い実習期間でも、児童生徒との人間関係を築きたいものである。
児童生徒のふれあいからは、本当に多くのことが学べるはずである。

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