模擬授業でどうアピール 要点まとめ手短に展開

仲間とイメージトレーニング

模擬授業は、実践力をみる試験内容として重視されている。24年度から28年度までの試験を見ても、この5年間で常に54~55県市が実施、というたいへんポピュラーな試験方法となっている。教員にはやはり即戦力が求められるという実践力重視の傾向を象徴しているといってよい。しかし、授業経験の少ない現役組の受験者にとっては厄介なものであろう。模擬授業のポイントを考えよう。k20160526_02

○実施形態を適切に知る

模擬授業は、実際に教壇に立ったと想定して行う授業シミュレーションである。教科指導をテーマとする場合が多いが、これに限らず、学級活動や道徳などの場合もある。実施形態はさまざまであるが、一般的には、会場に教壇と黒板が用意され、児童生徒が目の前にいると想定して行うことが多い。

会場には面接官だけの場合、他の受験生が児童生徒役として5~10人程度座っていて交代で授業を行う場合とがある。時間は、1人当たり5~10分程度。教科指導だけではなく、生活指導関係のテーマが与えられることもある。

授業のテーマではあるが、事前に通知され学習指導案をあらかじめ作成してくるケースと、その場で示され指導案をすぐに作成して実施というケースの2通りある。受験する自治体がどちらのケースなのかをあらかじめ知っておいたほうがよい。教科だけではなく、生活指導関係のテーマが与えられる場合もある。

○児童生徒が目の前にいるつもりで

時間は、1人当たり5~10分程度。
面接官の指示に従い、テーマに沿って授業を進める。
主な流れは、次の通り。

・まずは、自己紹介。受験番号と氏名をはっきりと言う。
・あいさつから始める。大きな声で、「おはようございます!」。
・明るく、大きな声で、授業を実演する。
・児童生徒が目の前にいるつもりで声をかけ、発問し、指名し、答えを聞き、ほめたりする。「わかった人は手を挙げて」「○○君、わかる?」「そう正解だよ、よくわかったね」。
・時間が短いので、要点を押さえた展開にする。
・終わってもすぐに教壇から降りない。意見をくれることがある。
・最後に「ありがとうございました」と言って終了する。
○このアピールポイントを押さえる

自分が適切に授業を行うことができる資質をもっている、ということをアピールしなくてはならないが、現役組は、テクニックでは経験値の高い臨採組にかなわないだろう。

次のアピールポイントを覚えておき、実践するとよい。

▽黒板は必ず使う。テーマがわかっている場合は、あらかじめ板書計画を立てておく。
▽チョークはできるだけ多くの色を使い、効果的な板書を心がける。
▽図や絵などを描いてみるのもよい。
▽学年配当漢字を確認しておく。その学年では習っていない漢字は使わない。
▽ネガティブな言葉は、絶対に使わない。
▽児童生徒が目の前にいるつもりで、声をかけ、発問し、指名し、答えを聞き、それに反応し、ほめたりする。
▽与えられた課題にきちんと応える。前置きが長くなって、課題に触れる時間が少なくならないように注意する。
▽児童生徒役の他の受験生がいる場合は、なるべく指名する。自分が児童生徒役の場合、指名されたらきちんと答える。
▽制限時間を守る。終了を告げられたら、途中でも「これで終了します。ありがとうございました」と終える。
▽とにかく大きな声で、明るく、臨場感をもって実演する。

これらの点を、練習のときから気をつけて取り組みたい。
児童生徒役の面接官が質問してくる場合もある。ひるまずに、児童生徒だと思って扱うとよい。児童生徒の話をよく聞くことができるか、引きつけることができるか、などを評価のポイントにしている場合が多いので、そのつもりで演じる。
本番までわずかな期間だが、受験仲間と一緒に練習し、イメージトレーニングすることが求められる。

模擬授業に関する面接でよく出される質問
(1)今日の授業は自己採点何点ですか。
(2)この単元のねらいは何ですか。
(3)子どもたちに分かりやすく教えるための工夫には、どのようなものがありますか。
(4)ねらいを子どもたちに理解させるためにどのような工夫をしますか。
(5)工夫した結果、子どもたちはどのようになると思いますか。
(6)子どもたちがつまずきやすいところはどこですか。
(7)理解できない子どもがいたら、どのように指導しますか。
(8)興味・関心を示さない子どもがいたら、どのように指導しますか。
(9)安全面で配慮するところはどこですか。
(10)本日の授業の反省点はどこですか。

関連記事