【連載】面接の○回答×回答 109 具体策示し模擬答案つくる

アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長

 

テーマ
帰国子女の子どもが、授業が簡単でつまらないと言ってきました。どう対応しますか。
○回答

この子の訴え聞いて、授業改善をします。私の陥りやすい知識伝達型の授業への警鐘だと考えます。そこで私は、指導方法と教材の工夫に生かしていきます。

まず、教科書を基本教材にしながらも問題解決的な指導を工夫します。問題を明確にして、操作的な活動や体験的な活動を取り入れます。
友達の考えとの比較検討の場面を大事に、表現する力を伸ばします。教科書の内容を覚える授業から自分で見つける授業を目指します。

次に、教材研究に力を入れます。子どもたちの身近な問題で、解決の見通しがつくものを探します。
学校の先輩やその教科の研究をしている先生に質問したり、自分の足で教材を探したりして、自作教材工夫のきっかけとします。

【コメント】
これは問題解決的な指導過程をとるための具体策を問う問題です。学習問題の設定、自力解決の方法、洞察力、思考力、表現力を育む方法等のキーワードについて、具体策を示しての模擬答案を作ることを勧めます。

×回答

まず、この子の話を聞きます。その上で他の子の意見も聞きます。それから方法を考えます。
この子だけの意見で問題を難しくすると、理解できない子が出てくることが考えられますので、「分からない」という子がでないようにボトムアップに力を入れます。

次に、つまずきや理解できないという子のいることをこの子に話して、指導の手助けの協力を求めます。学級で協力して、基礎基本的な内容が分かるようにしていきます。
時間があったら補充問題や発展問題を用意しておき、それをさせます。

【コメント】

この子の訴えの意味を考えていないだけでなく、授業改善についての意識も方策もない回答です。子どもの声の背景を考えた回答を聞きたいのです。この人はボトムアップに力を入れるとは口ばかりで、知識伝達型の授業についての反省も改善策もありません。教師として不適格な評価を受けます。面接では、子どもの言動を受け止めて、自己改革に生かせる教師かどうかをみているのです。

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