【連載】面接試験の極意 第3回 想定問答を「Q&Aノート」にまとめる

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 

〇面接票からの質疑2

面接票から「志望動機」「自己PR」「経歴・経験」などが問われる。今回は「経歴・経験」に関する質疑について対応を示す。書いた内容を必ず覚えておくこと。

▽経歴・経験からの質疑

質問1「教育実習で学んだことや大変だったことは何か」

回答「教材づくりと、その展開の難しさを学びました。生徒の興味関心のある教材づくりに苦心し、指導案通りに進めようとして生徒の反応を見ながら考えを深めさせることができませんでした。また、生徒が予想通りに動いてくれませんでした。課題ばかりが残りましたが、この経験のおかげで、授業づくりの重要さが分かり、これからの私の課題がハッキリした教育実習でした」

→[ポイント]質問の順序を踏まえる。具体的な内容を述べ、最後に教員を目指す自分の心構えをプラスする。

質問2「学習支援ボランティアで大変だったことは何か。また、そのことから学んだことは何か。さらに、この経験を教員としてどのように生かすか」

回答「中学生対象でしたが、学力が低く、小学校低学年からの復習が必要な生徒が多くて驚きました。しかし、つまずいているところから始めると達成感を感じさせることができると知りました。この経験から、学力の低い生徒の指導は得意になりました」

→[ポイント]講師経験のある人は質問が多くなる。教科指導の工夫や成果、および校務分掌の具体的な仕事内容や上司からの評価をまとめておく。

質問3「大学時代に力を入れたことは何か」(以下、質疑応答)

答「サークル活動です」―問「そのことで何が身に付いたと思うのか」―答「コミュニケーション能力と課題解決力です」―問「どうしてそれが身に付いたと思うのか」―答「部員の減少に歯止めをかけ、増加させられたことと、リーダーとして認められ部長になったことです」―問「一番うれしかったことは何か」―答「助け合って成功したとき、みんなで味わった達成感です」

→[ポイント]最初の回答に対して、その内容を確かめるために次々と質問をする。この形式は多い。チーム学校の一員の視点から述べる。

質問4「家電の店員のアルバイトをしていたとあるが、そこで何を学んだのか。またその経験を学校教育の中でどのように生かすのか」

回答「家電の簡単な修理技術とお客様への苦情対応を学びました。修理技術を生かし、理科室だけでなく校内の備品修理を行い、環境整備のお手伝いができると思います。また、苦情処理の経験を生かし、生徒の悩みや保護者からの相談に親身に対応できると思います」

→[ポイント]教科・校種に合わせて答える。有頂天にならない。

▽よく出される質問

質問1「一言で答えてください。理想の学校とは」回答「思いやりのある学校です」
 質問2「理想の教師とは」回答「悪いことを悪いと言える教師です」
 質問3「理想の社会科教師とは」回答「社会科を苦痛に感じさせない教師です」

この項の[ポイント]学校教育法、自治体の求める教師像、教員の資質能力の向上から述べる。この質問に対する回答を作成し暗記しておくこと。

※面接票に書いたことは必ず質問されると想定して、Q&Aノートを作成し、回答例を書き込む。質問されて答えられない内容は書かない。面接で、ぜひとも聞いてほしい内容を書く。

(執筆者 元東京都公立中学校長。各所で教員志望の学生などを指導している)

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