【連載】どう答える? 場面指導 ⑯

元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場喜久雄

 

日頃から正しい言葉遣いを

〈質問〉担任するクラスの子どもの言葉遣いが悪くなってきました。どのように指導しますか。

■ □ ■

A1―1 いろいろな方法があると思いますが、私は、帰りの会で、今日の反省という時間で、言葉遣いがよくできたかできなかったかを振り返らせたいと思います。
Q1―1 なるほど、帰りの会での反省については、気を付けないといけないことがありますが、それも一つの方法ですね。それから、いろいろな方法と言われましたね。他にどのような方法がありますか。
A1―2 後は、その都度注意するとかです。

▽気を付けようポイント
言葉遣いなど、気が付いたらすぐに指導することが大切です。また、帰りの会での話しも有効なときがありますが、反省会として、人のいけないことばかりを言う会を見かけることがあります。学級の雰囲気が悪くなるような会は気を付けたいものです。

◇  ◇  ◇

Q2―1 注意したりする以外に大事なことはありますか。
A2―1 はい、教師自身が正しい言葉遣いをすることだと思います。
Q2―2 そうですね。では、あなたは、日頃から気を付けていることはありますか。
A2―2 若い人の間では、ら抜き言葉や省略言葉が多くなっていると思います。そのようにならないように気を付けています。

▽気を付けようポイント
子どもたちへの指導は大事ですが、まずは、教師身が、正しい言葉遣いをすることです。きちんとした言葉が使えるよう、日頃から気を付けていることをはっきり言えるようにしておきましょう。

◇  ◇  ◇

Q3―1 正しい言葉遣いができるよう指導する場面をいくつかあげてみてください。
A3―1 道徳の時間、学級活動(2)の時間、国語の時間などです。
Q3―2 では、それぞれの時間にどのように指導するかを言ってください。

▽気を付けようポイント
いろいろな指導場面がありますが、それぞれの時間の特質があります。どの時間でどんな指導をするか聞かれても大丈夫なように、それぞれの時間の特質を押さえておきましょう。

◇  ◇  ◇

▽回答のポイント
(1)正しい言葉遣いが雰囲気の良い学級風土を作ることを感じるのが大切です。
(2)よくない言葉を使っていたら、その場できちんと指導することが大事です。指導を先延ばしにしてはいけません。
(3)押さえておきたい、それぞれの時間の役割。例えば、
道徳=内容項目「礼儀」の時間に、形と心の大切さを指導する。
学級活動(2)=自分の言葉遣いを振り返らせ、どのようにしたらよいのかを自己決定させる。
国語=正しい日本語について学習させる。
(4)常に正しい日本語を使えるよう手を抜かないで指導する。例えば、「先生、紙」とか「先生、トイレ」とかと子どもが言ったときに、すぐに紙を渡したり、トイレに行かせたりしないで、「先生、紙をください」とか、「先生、トイレに行ってきます」というように正しく言わせる。
(5)子どもの名前を呼び捨てにしないことも大切です。人権上も考えて、「○○さん」「○○君」(学校の方針で、男女ともさん呼びのところもあります)と呼びましょう。

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