【連載】面接試験の極意 第4回 想像力をフルに働かせて回答

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 

○場面指導を攻略しよう1

場面指導とは↓学校で起こる種々な事象について、具体的な場面が設定され、それについて教員になったと仮定した上で、即答する形式の面接のことである。
概要は以下の通り。

▽質問内容
主に4つに大別される。(1)教育内容・教育課題(2)児童生徒対応(3)保護者・地域対応(4)その他・圧迫面接

▽実施方法
個人面接の中に含んで実施するところがほとんどである。面接官と受験者がロールプレー形式で行う自治体もある。例えば、保護者になりきった面接官が、「うちの子がいじめられている。何とかしてほしい」と言って担任を訪ねる。受験者は担任になったとして、この保護者の対応をする。

▽評価観点
受験者の実質的な対応力・表現力(説得力)をみる。

▽回答ポイント
(1)想像力を働かせる。示された具体的な場面を動的に想像する(写真のように静止画像ではなく、映画のように動いている情景として、場面をリアルに想像する)。
(2)相手の気持ち(子ども、保護者、地域の方)を大事にして自分の言葉で話す。
(3)「それだけですか?」「あとはありませんか?」と質問が続くと考えて、3点答えられるようにしておく。
(4)緊急対応と平素の対応の両面から考える。

▽具体例
(1)児童生徒対応
質問「鉄棒で子どもたちが遊んでいて、ひとりが鉄棒から落ちた。大丈夫かと聞くと平気と答えた。どう対応するか」
回答「心配だから保健室で見てもらおうねと言って、保健室に連れて行きます。↓残って遊んでいる子どもに、注意して遊んで、と声をかけます。↓上司に報告するとともに鉄棒の安全点検をお願いします」
※上記の4点が含まれた回答。特に、平気と答えた子どもの恥ずかしい気持ちをくんで、念のためとか、心配だからという。

(2)保護者対応
質問「『たたいてもいいから、うちの子には厳しく指導してください』と保護者に言われた。どう対応するか」
回答「おっしゃる通り、厳しく指導します。↓ただし、たたくのは子どもの心と体を傷つけるのでやりません↓同じことが繰り返さないように、おうちの方と学校とで、お子さんのためだけの特別なルールを設けてもいいですか?(遅刻しない約束ができたら、連絡帳にシールを貼る。できなかった日は、スマートフォンを保護者に預けて夜の使用をやめる)」
※親の気持ちをくみとりながらも、体罰禁止ははっきりと伝える。次に学校と家庭が協力して健全育成を図る方向で答える。

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