【連載】神谷正孝の5分でわかる教育時事 第4回 環境教育・安全教育

関連法規もセットで押さえよう

皆さんこんにちは。仙台を拠点とする教員採用試験対策専門スクールkei塾(http://www.kei-juku.jp/)主任講師の神谷です。今回は、「環境教育・ESD」と「学校安全・安全教育」についてワンポイント解説を実施します。

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k20170707_02(1)環境教育・ESD

テーマ的に重なる部分もあるので、関連付けて取り上げます。1996年の中教審答申において、環境教育について「環境について学ぶ」「環境から学ぶ」「環境のために学ぶ」という3つの視点が示されました。また、学校の教育活動全体を通じて取り扱うことや、体験的な学習を重視する、実践的な態度の育成などの留意点も示されましたが、基本は現在も変わっていません。現在は教育基本法(第二条)や学習指導要領(総則)において、環境保全についての内容が盛り込まれています。

環境教育において大切なのは、事実にかかわる学習からの知識的理解にとどまらず、体験的な学習を通じて、環境に配慮した行動の実践につなげることです。

ESD(持続可能な開発のための教育)では、テーマについても目指すべきところについてももう一歩踏み込んでいるように思われます。環境問題のみならず、多様化する社会に生きるわれわれ自身が抱えるさまざまな課題と、テーマを大きく捉えると分かりやすくなります。ESDで大切なのは、「Think Globally,Act Locally」に端的に示されているとおり、「グローバルな話題について考え、身近なできることから行動する」ということです。

なお、補足ですが、「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律」では、環境教育は「持続可能な社会の構築を目指して、家庭、学校、職場、地域その他のあらゆる場において、環境と社会、経済及び文化とのつながりその他環境の保全についての理解を深めるために行われる環境の保全に関する教育及び学習」と定義されています。

(2)学校安全・安全教育

学校安全は、学校生活・日常生活安全である「生活安全」、通学路の安全を含む「交通安全」「災害安全(防災)」の3つに分かれます。それぞれについて、「安全教育」「安全管理」「組織活動」の視点がありますが、採用試験では「安全教育」の視点を最重要視しておきましょう。

また、採用試験においては、学校保健安全法などの関係法令の理解も必須です。保健安全法で押さえるべき学校安全に関する内容として以下のことを確認しておきましょう。

まず、学校安全計画の策定があげられます。この計画は、各学校で作成することが義務付けられており、安全点検・児童生徒への安全指導・教職員の研修の3点が必要的記載事項として示されています。このうち、安全点検については同法施行規則にて「毎学期一回以上」実施することとされています。

次に、いわゆる危機管理マニュアル(危険等発生時対処要領)についても押さえる必要があります。同要領は、危険等発生時の教職員の対処について明文化したものであり、毎年度見直すこととされています。学校においては、同要領の作成が義務付けられています。

このように、時事的テーマと関連する関連法規もセットで押さえることで、知識のつながりが生じ、理解が深まります。

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