29年度教採試験直前対策 ○×回答ダイジェストから学ぶ

回答のコツをつかめ!!

いよいよ試験本番である。そこで、試験にすぐに役立つものとして、本紙好評連載中の「面接の○回答×回答―合格の成否を分かつ決め手」から、模範回答をダイジェストで再録する。○回答とそのポイントを見て、実際の面接でもあわてずに自分のペースで対応できるよう、回答のコツをつかもう。

人間関係が築ける学級経営が基本

質問
「分かる授業」とは、どんな授業でしょう。

○回答
私は分かる授業を、分かる喜びが実感できる授業だと考えます。それは子どもたちに分かりやすく興味・関心・意欲がもてる授業です。
そのためには、まず到達すべき目標が子どもに見えていることです。次に、問題解決のための活動の場が用意させていることが必要です。それには、子どもにとって魅力ある教材があり、じっくり関わり、深める方法と時間を保障してあげることが必要だと思います。

【コメント】
分かる授業やよい授業の条件についてはよく聞かれる問題です。自分の表現で伝えられるようにまとめておくのが大切です。分かる授業について、自分の考えが整理されている回答者の自信が伝わってきます。分かる授業をするために、学級経営の視点から回答する方法も考えられます。子どもをよく知り、子どもたちとよい人間関係が築ける学級経営が基本にあることを念頭に、分かる授業について述べるのです。

生徒との信頼関係を基に

質問
普段まじめでおとなしいと思っていた生徒が校則違反をしたとき、どのような対応をしたらよいか教えてください。

○回答
いままでまじめな生徒が、校則違反をするには、それなりの理由や背景があると思います。厳しく追及して、力で抑え込むのでなく、話そうという気持ちに仕向けて、理由を探ります。

本人とともに、周りの友達や保護者からも話を聞き、背景を探り、原因をつかむための協力を求めます。このためには、日ごろからの生徒との信頼関係が得られるような学級経営ができていることが根底にあります。一方、この行動は学校への警鐘と受け止めます。自分の学級だけの問題とせず、学年や学校の生徒指導上の問題として、収集した情報を提供して、学年や学校としての対応策づくりに生かします。

【コメント】
生徒指導の基本を押えたよい回答です。教師と子どもとの信頼関係がないところに生徒指導は成立しないこと、カウンセリングマインドの対応、教師一人の問題として抱え込まない対応の仕方まで述べている点がすばらしく、模擬回答案を作る参考にするとよいでしょう。

具体策を示すことが大事

質問
帰国子女の子どもが、授業が簡単でつまらないといってきました。どう対応しますか。

○回答
この子の訴えを聞いて、授業改善をします。私の陥りやすい知識伝達型の授業への警鐘だと考えます。そこで私は、指導方法と教材の工夫に生かしていきます。まず、教科書を基本教材にしながらも問題解決的な指導を工夫します。問題を明確にして、操作的な活動や体験的な活動を取り入れます。友達の考えとの比較検討の場面を大事に、表現する力を伸ばします。教科書の内容を覚える授業から自分で見つける授業を目指します。

次に、教材研究に力を入れます。子どもたちの身近な問題で、解決の見通しがつくものを探します。学校の先輩やその教科の研究をしている先生に質問したり、自分の足で教材を探したりして、自作教材工夫のきっかけとします。

【コメント】
これは問題解決的な指導過程をとるための具体策を問う問題です。学習問題の設定、自力解決の方法、洞察力、思考力、表現力を育む方法等のキーワードについて、具体策を示しての模擬答案を作ることを勧めます。

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