教員を知る 1 実際を理解して教採に臨もう

授業のために必要な準備は
学級経営、生徒指導も重要

教員志望者としては、学校現場をできるだけよく知っておく必要がある。そこで、数回にわかり、教員の実際について描写していこう。教員の仕事といえば、すぐに授業が思い浮かぶ。教員の本務であるのは疑いのないことであるが、これだけが教員の仕事であるはずもなく、多様な校務(業務)があるのを理解しておく必要がある。

教員には当然、多様な仕事がある。それは、おおむね6つの分野に分けられる。学習指導、特別活動、生徒指導、学校運営、外部対応、研究・研修である。これらは代表的なものであり、これ以外の業務もある。

「教師は授業で勝負」と言われるように、教員の仕事といえば、まず授業、学習指導がある。その授業、学習指導をするためには、事前準備として教材研究、教材作成、指導案作成など日々多様な準備に取り組まなくてはならない。指導後には評価と成績処理が待っている。評価にはテストだけではなく、提出物のチェックや日常の観察をまとめる必要がある。

この授業の事前準備と事後の処理などは持ち帰って自宅で取り組むことが多い。現在は個人情報の扱いでデータ類などの持ち帰りはできないが、教材研究は自宅で、という教員が圧倒的に多い。

学習指導以外では、やはり学級担任としての仕事、生徒指導がある。

生徒指導は、集団、個別ともに大変重要である。生徒指導上の諸問題がますます深刻化する中、この生徒指導に係る比重が増えている。担任をもてば、学級経営関連の業務が飛躍的に増えてくる。中学校以上は、部活動の対応も重要な職務だ。対外試合、コンクールなどで休日の勤務も少なくない。

学校運営上、各教師に課せられた校務分掌も軽く見てはいけない。組織の一員として、積極的に取り組まなくてはならないのである。最近は、保護者や地域への対応も重要な仕事となってきている。

最重要なのは、学校は組織であり、教員はその一員であり、それを理解しながら仕事をする必要があるのを理解することだ。ひとたび着任すれば、新任教員といえども学校運営上の何らかの役割を担い、組織人として仕事をとしていかなくてはならない。

教員が分担して学校の運営活動に参加することで、学校の課題を相互に理解し、職能成長を図ることが目指されている。教員個々の専門性を発揮する以上、に他の教職員と一緒に、組織の一員として行動することが大切である。

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