教員を知る 2 他の教職員との付き合い

若手として積極的に交流を
敬意をもち学ぶ姿勢で

学校には多くの教職員がいる。教採試験の面接で自身が目指す教育活動などについて質問された場合、指導を受けたり、協働する具体的な教職員を想定して答えれば、回答の具体性が高まり、評価も高まるだろう。教職員の実際、つきあい方について見てみよう。

学校現場の教職員は、主に次のようである。
校長、副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、主任教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、助教諭、養護助教諭、講師、実習助手、舎監、寄宿舎指導員、スクールカウンセラー、学校司書、事務職員(事務長、事務主任、事務主事、事務補佐員、事務主事補、事務助手など)、技術職員、学校栄養職員、学校給食調理員——など。

学校現場に着任すれば、これらの多くの人たちと上手に付き合っていかなくてはならない。教育実習の際に、これらの教職員がどのような動きをしているのか、確認するとともに、余裕があれば興味をもった教職員に声をかけて話をするとよいだろう。

教員は与えられた仕事をしていくだけではなく若手教員として自らの資質向上を図ろうとするときに、最も頼りになるのが先輩教員である。実際に現場に入れば教科指導や学級経営について積極的にアドバイスを受けたいし、身近なモデルとして見習っていきたい。

ただ、数歳年上の教員であればそれほど問題はないが、教員としての蓄積が多い40歳代以上の教師には、若い教員には年齢の離れた人間とは接するのが難しいという実態がある。また人間関係がわずらわしいのであまり職員室に戻らず教室や準備室で過ごすことが多いという若い教員がいるという話も聞く。確かに年齢の離れた人間とはあまり話したことがなく、どのようにつきあったらよいかわからない若手教員は珍しくはないのだろう。これは、たいへんもったいないことである。

従前は、勤務後に居酒屋で杯を傾けながらの「飲みニケーション」がよく行われていたようだが、最近は少なくなり、学期や学年の打ち上げ会くらいである。しかし、敬遠せずに、そのような機会があればじっくり話を聞くよいチャンスととらえてもよいだろう。

まず、困ったことやわからないことがあれば率直にたずねることがいいだろう。教員になって日が浅いのであるから、わからないことがあるのは当然だ。遠慮せずに聞いてもよい。ただし、頼りすぎないことと、感謝の気持ちを持つことが大事。これは、教育実習における指導教官などに対しても同様である。

先輩教員とのコミュニケーションは単に仲よくなるためのものではなく、教育という仕事、教員の仕事を円滑に行うためのコミュニケーションである、ということを理解しておく必要がある。先輩教員は若い教員に興味があり、できることは教えてあげたい、という気持ちが必ずある、ということを覚えておきたい。

保護者との関係についても触れておく。モンスターペアレントという言葉が流布されるようになって久しい。保護者から学校への過度な要求などもあり、社会経験の浅い若手教員が保護者とのコミュニケーションを重荷に感じる風潮があることは確かであるし、そう感じるのが仕方がない面もある。ただし、「保護者としっかりコミュニケーションが図れる」ことは、教員の仕事の基本でもある。避けて通らずに、きちんと行いたい。面接でも、「このような場合は保護者にどのように連絡を取るか、説明をするか」と問われることがあるだろう。

保護者とのコミュニケーションをする際の基本は、「社会人と社会人の話し方をすること」である。そして、この基本は、「相手(保護者)に気配りすること、敬う気持ちをもつこと」である。

【参考】先輩教員からアドバイスを受ける際の留意点
・先輩の話に関心をもち、話す人の立場になって聞く。
・あらかじめメモなどを用意して、要点をまとめるようにする。
・先輩の意図をつかもうとしながら聞き、適切な返事や対応をする。
・感謝の気持ちをもつ。

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