1次選考 平均倍率2・4倍で昨年度より低下

小学校は2年連続低下で1・8倍

今夏に実施された平成29年度公立学校教員採用試験の1次選考実施状況を本紙調べで集計した。全国69県市の1次選考受験者数は16万913人で前年度から続いて1815人減少(名古屋市・堺市・福岡市は受験者数を非公表のため、志願者数で計算)。一方で、1次選考合格者は6万7515人で前年度から5833人の増加。一次選考の平均倍率は前年度より下がり2.4倍となった(名古屋市・石川県・堺市は合格者未公表のため人数を除く。以下同)。小学校は昨年度より0.1ポイント下がった1.8倍となり、2年連続で倍率が低下したことになる。大阪府の採用選考の分割など新たな取り組みが行われている自治体もあるが、概ね「一次試験は昨年度よりも受かりやすい」傾向が見られた。

人物重視を掲げる県市も多いことから2次試験以降の動向と最終結果に一層注目が集まるところだ。

【項目別1次選考実施状況】

受験者数では、大きく増加したのは滋賀県514人増・京都市410人増・栃木県267人増。一方で大きな減少を見せたのは東京都879人減・新潟県626人減・兵庫県605人減。

合格者数では、大きく増加したのは大阪府3051人増・京都府366人増・埼玉県351人増で、大きく減少したのは大阪市518人減・東京都475人減・新潟県200人減。

大阪府は今夏より1次選考・筆頭、2次選考・面接に分割したためで、最終結果の発表が待たれる。

倍率では昨年度と変動がなかったのは10県市で、一方、京都市と大阪府はそれぞれ1.3ポイントと1.6ポイントの低下となった。

【校種別1次選考実施状況】

▽小学校=倍率が大きく低下したのは京都市(1.3ポイント低下)、群馬県(1.1ポイント低下)、山梨県・大阪府・愛媛県・宮崎県(0.8ポイント低下)。上昇したのは福岡市(2.6ポイント上昇)、大阪市(1.9ポイント上昇)、熊本市(0.7ポイント上昇)など。

▽中学校=倍率が大きく低下したのは新潟県(2.4ポイント低下)、沖縄県(2.0ポイント低下)、富山県(1.9ポイント低下)など。上昇したのは福岡市(3.1ポイント上昇)、福井県(2.6ポイント上昇)、京都府(1.5ポイント上昇)など。

▽高校=倍率が大きく低下したのは熊本市(4.0ポイント低下)、福島県(3.0ポイント低下)、京都市(2.6ポイント低下)など。上昇したのは富山県(2.4ポイント上昇)、福井県・福岡市(2.3ポイント増)など。

▽特別支援学校=倍率が大きく低下したのは佐賀県(1.9ポイント低下)、兵庫県(0.8ポイント低下)、新潟県(0.7ポイント低下)など。上昇したのは福岡市(2.0ポイント上昇)、沖縄県(1.9ポイント上昇)、群馬県(0.7ポイント上昇)。

▽養護教諭=倍率が大きく低下したのは沖縄県(6.0ポイント低下)、大阪府(4.9ポイント低下)、神戸市(4.5ポイント低下)など。上昇したのは大阪市(8.3ポイント上昇)、福岡市(5.8ポイント上昇)、さいたま市(3.0ポイント上昇)など。

▽栄養教諭=倍率が大きく低下したのは大阪府(4.6ポイント低下)、神戸市(4.4ポイント低下)、香川県(4.1ポイント低下)など。上昇したのは秋田県(3.7ポイント上昇)、愛媛県(3.2ポイント上昇)、佐賀県(2.5ポイント上昇)。


【平成29年度公立学校教員採用選考1次実施状況一覧表】

一覧表1(北海道~大阪府豊能地区)

一覧表2(兵庫県~沖縄県)

一覧表3(特記事項)

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