配属先決定までの動き 合格者の留意点は何か

教員人生のスタートに向け

10月に入り、多くの自治体では今夏実施された教採試験の合格発表が行われている。念願をかなえた合格者は、喜びに浸っていることと思われる。これから配属校を決めるための市区町村教委や学校などの面接が始まり、来年4月には晴れて教壇に立つというわけである。合格者に対する今後の留意点などをまとめた。

k20161006_02○連絡には的確に対応し、内容の確認を

合格者に対しては、これから自治体の説明会が開かれる。面接など配属に関する今後のスケジュール、健康診断などについての説明が行われるので、必ず出席して内容をきちんと把握しておこう。また、必修の採用前実践的指導力養成講座のようなものを実施する自治体もある。大まかなスケジュールは表の通りだが、合格した自治体については確実に自分で確認しておく。

これから3月にかけ、市区町村教委および学校の面接が始まる。教委面接では、あらかじめ提出した履歴等が書かれた書類などをもとに、直接詳しい話を聞き、配属校を決めていくことになる。

この面接の連絡は、届け出た連絡先に電話や郵便等で日時や場所などが伝えられる。連絡がきちんと取れる状況にしておくようにしたい。連絡には適切に対応し、文書なら隅々までよく読む、電話なら最後に内容を確かめることだ。それらにしたがって、適切に行動しなくてはならない。

現在社会人として仕事に就いている人は、退職の時機を会社と相談して決めなくてはならない。その際、3月末ぎりぎりまで仕事をするのは、できるだけ避けたい。退職してすぐに4月1日から学校勤務という余裕のない日程は、体調にも影響しやすいからだ。アルバイトも同様である。心身ともに万全な状態で、教員人生をスタートさせたいものである。また、配属先で任用前研修を奨励している教委もあり、その場合、学校現場に慣れるためにもぜひ受けておくとよい。

○希望通りでなくても前向きにとらえる

区市町村教委や校長による面接は、もはや試験ではないので緊張する必要はない。どの学校に適しているかを判断するためのものであって、質問への回答と学校の実情に照らし合わせて、配属先を決める。提出した履歴関係の書類をもとにした質問が行われるので、内容をきちんと覚えておく。学生時代の経験、学校でのボランティアや講師などの体験、健康に関すること、住まいと通勤ルートなどがよく聞かれる。面接は、社会人らしい服装で臨むこと。

面接の結果、取得免許状とのかかわりで、小・中・高校・特別支援学校などの学校種等が具体的に決まる。ここでは、自分の希望とは異なる配属先を打診される場合もある。

島しょやへき地の学校であったり、特別支援の学級担任を打診されたりである。美術や音楽などの免許取得者は、小学校の専科に充当される場合もある。一貫校が増えてきている昨今、小学校と中学校、中学校と高校の兼務もあるだろう。言うことを一方的に聞くのではなく、想定外などであったら自分の考えを率直に伝えてもいい。面接に際し、優先することは何かなど考えておくとよいだろう。

○配属先との情報共有も密に

配属先(最初の赴任校)は、年明けごろから決まり始める場合が多いが、なかなか決まらず3月末ぎりぎりのときもある。面接にも何回か呼ばれることがあるが、あせらずきちんと対応していくのが大事。

配属先が決まったら、学校を訪問し校長、副校長らと面談する。年度末の学校は、多忙である。できるだけ学校から示された日時に行けるようにしたい。学校までの交通ルートや所要時間は、事前に確認しておき余裕をもって学校を訪れること。時間的な余裕があれば校区を見てまわり、その雰囲気をあらかじめつかんでおくことを勧める。

学校での面談では、所属学年、学級、教科、部活動、校務分掌などが説明される。聞き逃さないよう、メモをしっかりとっておく。分からなければ、聞き返して確認する。また、介護や子育てなどの家庭事情、通院や結婚などの個人的な事情がある場合、正直に話して相談しておいたほうがよい。

あなたへのお薦め

 

特集