【連載】面接試験の極意 第7回 上司立ち会いで面会、組織対応が重要

元東京都公立中学校長 磯谷律子

○場面指導を攻略しよう 4

場面指導は、(1)教育内容・教育課題(2)児童生徒対応(3)保護者・地域対応(4)その他・圧迫面接——に大別される。今回は「保護者・地域対応」に関する質問と回答を考えていく。

 

質問1「『成績に納得がいかない』と保護者から抗議の電話があった。どのように対応するか」

回答「まず、直接お会いしてお話ししたい、と言います。教科の評価基準表、評価方法のプリントを3部用意します。上司立ち会いのもとで保護者に基準表、評価方法のプリントを渡して、保護者に客観的データを基に質問に答えます」→[ポイント]直接会って話すことが重要である。

質問2「子供がいじめられているようだ。いじめられないようにしてほしいと保護者から言われた。どのように対応するか」

回答「まず、『担任として気がつかず申し訳ございません。すぐに対応します』と言います。次に、上司に報告するとともに双方の子供に事情を聴き、対応マニュアルに沿って具体的な指導をします。上司立ち会いのもと保護者に客観的な事実について説明します」→[ポイント]一人で抱え込まず上司に報告・連絡・相談する。謝罪が必要なときは、「そういう気持ちにさせてしまったことは申し訳ない」と、心理的事実については最初に謝罪する。客観的な事実は調査後伝える、と2点に分けて述べる。

質問3「職員室に一人でいるときに、近隣の方から、おたくの学校の桜の木の葉がわが家の側溝にたまって固まる、と抗議の訪問があった。どう対応するか」

回答「まず、ご迷惑をかけたことをお詫びします。状況を教えてもらい、後始末について、上司と相談し早急に、きちんと対応するよう伝えます。結果を連絡しますので連絡先を教えてくださいと言います。名前・人柄・内容・連絡先、望んでいることを記録し、上司に一報を入れます」→[ポイント]一人なので学校代表であると自覚して対処する。

質問4「放課後、採点で忙しいときに、地域の方から、お宅の学校の生徒が土手のところで騒いでいる、と連絡が入った。どう対応するか」(一問一答形式)

答「生徒のところに向かい、行動を制して学校に連れ帰ります」

問「仕事に追われているのに」

答「生徒が土手で起こしていることの方が、緊急性が高いので現地に行きます。採点はその後何時になってもやり終えます」

問「一人で行くのか」

答「組織的な対応が必要なので、管理職・学年主任・生活指導主任・養護教諭等連絡が必要な全ての人と連携し、組織の一員として、私も指示に従い現場に直行します」→[ポイント]優位順位を考えて述べるとともに、チーム学校の一員としての立場から回答する。

※質問2は、事実内容の程度によっては、「指示を受けて、スクールカウンセラー、子供支援センター、警察等と連携します」「全校的な問題として共通理解による共通教訓とします」をプラスして回答してもよい。

(執筆者 元東京都公立中学校長。各所で教員志望の学生などを指導している)

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