【連載】面接試験の極意 第8回 圧迫には冷静に、一呼吸おいて対処

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 

○場面指導を攻略しよう 5

場面指導は、(1)教育内容・教育課題(2)児童生徒対応(3)保護者・地域対応(4)その他・圧迫面接——に大別される。今回は、「その他・圧迫面接」に関する質問と回答を考えていく。
 

質問1「学年(学級)通信を書くことになった。どんなことに注意し、どんな内容を書くか」

回答「人権や個人情報に注意し、上司の決裁を取ります。日常の学校生活の中での素晴らしい生徒の活動や感動した生徒の声を中心に書きます。行事の様子や見どころ、結果や生徒の感想を載せます。次回の内容を予告し、期待感を持たせるようにします」

→[ポイント]質問の順序通りに回答する。

質問2「採用されたら子供理解のために何をするか」

回答「なるべく多くの時間を子供と共に過ごし、一日一回は全員の子供と会話しながら話を聴きます。褒める基準と注意する基準を定め、一貫性に基づいた指導を大切にします。連絡帳・作文・感想文・宿題等から子供の生活や考え方を理解するようにします。また、授業では、教える前に自分でやってみて、習熟度別学習に対応することを考えた補助教材を用意します」

→[ポイント]教科・担任の立場から回答する。

質問3「宿題の出し方や家庭学習についてどのように考えているか」

回答「宿題は、授業につながる内容とし、宿題の意図を子供にはもちろんのこと、保護者にも説明し協力を得ます。また、励みになる評価をすることで、宿題提出の意欲を高めます。家庭学習の意義は『毎日の学習は、より良い生活習慣の構築に役立つ』ということです。内容は、授業の復習・予習を中心とします。このことにより、補充発展的な学習を身に付けさせたり、課題を発見し自ら解決しようとする意欲を持たせます。宿題を糸口に家庭学習の習慣化につなげることが最大の目標です」

→[ポイント]宿題と家庭学習習慣の結びつきを強調する。

質問4「いじめのない学級にするためにはどうするか」

回答「学級目標とします。周囲で囃し立てる観衆や、ただ見ているだけの傍観者を出させません。道徳や学級の時間に、いじめ防止に関する授業を計画的に実施します」→[ポイント]傍観者も加害者であるという点を強調して回答する。

〈圧迫面接〉

わざと、気分を逆なでするような質問をしたり、高圧的な言い方や回答に対して揚げ足を取るような掘り下げ方をする。この面接の目的は、『どのような状況であっても平静さを失わず対応できる人物かを判断する』ために行われる。圧迫面接は、年度や自治体により異なるが、今年も増加している。

質問5「あなたは教師に向いていないのではないか」「そのような考えで通用すると思うのか」

回答「実力は不十分だと感じておりますが、わたしには、○○という優れた点があります。がんばって自分を高めていまいります」

→[ポイント]冷静に。一呼吸おいて、少し低めの声で述べると落ち着く。「努力し続けます」も良い。「そんなことは聞いていない」「それでは分からないんだよね」と言われることもある。

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