【連載】どう答える? 場面指導 21 まず安心させることが大切

元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場喜久雄

 

〈質問〉 授業中、子供が突然泣き出しました。どうしますか。

■ □ ■

A1—1 泣いた子の側に行ってどうしたのと聞きます。

Q1—1 すぐには、泣き止まないかもしれませんよ。どうしますか。

A1—2 そっと手をかけ、待ちます。

▽気をつけようポイント
子供たちは、ただどうしたのと聞かれても、なかなか答えられないものです。そっと手をかけるというのはいいかもしれませんね。まず、安心させることが大切です。

◇ ◇ ◇

Q2—1 それでも、泣き止みません。どうしますか。

A2—1 周りの友達になぜ泣いているのか知っているかを聞きます。

Q2—2 ほかにはありませんか。

A2—2 泣き止むまでそっとしておいて、後でどうしたのかを聞くのはダメでしょうか。

Q2—3 あなたはどう思いますか。

▽気を付けようポイント
いろいろな方法を考えておくことが大切です。また、面接官に投げかけるのはどうでしょうか。自分ではっきりとした回答をもっておくことが大事です。

◇ ◇ ◇

Q3—1 泣いている子にばかり気を取られていて、ほかの子が騒ぎ出しました。どうしますか。

A3—1 泣いている子に、あとで教えてね。と声をかけてから、授業を平静に戻します。

▽気を付けようポイント
泣いている子ばかりに気をとられ、ほかの子がおろそかにされてしまう場合があります。一人の子を見ながらも、全体を見ることが大事です。

Q4—1 少しして、泣くのが収まってきました。その時間の授業が終わってからどのように接するのがいいですか。

A4—1 安心して、話してくれるように声をかけます。

Q4—2 そうですね。そこが大事ですね。

▽気を付けようポイント
泣き終わるまで待つことも大事です。そして、そのあとの接し方が大切です。安心してこたえられるような声掛けを心掛けましょう。

◇ ◇ ◇

回答のポイント
(1)先生は、私のことを気にかけてくれているんだという気持ちをもたせることが大事です。
(2)次に、泣いている理由を聞くのですが、先生に話せば何とかなるという期待感と、話そうという安心感をもたせることが大切です。
(3)無理に聞き出そうとしてもかえって、かたくなになってしまう場合があります。気が済むまで、そっとしておいてあげるのも大事でしょう。
(4)「どうしたの?」と声をかけるとき、次の中でよい方法はどれでしょうか。
ア、子供の前から、目線を同じにして、声をかける。
イ、子供の後ろから、覗き込むようにして、肩に手をかけて尋ねる。
ウ、子供の左側から、腰を下ろして、聞く。
エ、子供の右側から、腰を下ろして、聞く。
オ、子供の前から腰を下ろして、膝に手をかけて聞く。
カ、子供の左側から、腰を下ろして、手を握るなどして、聞く。
キ、子供の右側から腰を下ろして、手を肩にかけるか、手を握るなどして聞く。

正解は、キです。
腰を下ろして、目線を合わせる。手を握るなどすることで、安心感をもたせる。そして、右側から声をかけるのが、脳の働きによる感じ方がいいようです。

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