【連載】面接試験の極意 第9回 他の意見に傾聴し自分の意見を付加

元東京都公立中学校長 磯谷律子

 

○集団討論を攻略しよう 1

集団討論((1)概要(2)取り組み方)

今回は、「2・取り組み方」について解説する。

[討論への取り組み方]
1.テーマの意図を明確に把握分析し、自分の論点をしっかり持って述べる。
2.意見は簡潔・論理的・多面的に、そして具体例も挙げながら述べる。千葉県、栃木県をはじめ、1分以内の応答を求める自治体が多い。
3.互いの意見を尊重し、その意見を比較検討しながら、要所要所でまとめていく発言をする。さらに結論を導き出す方向で意見を述べる。
4.他の受験者の意見をしっかり聞きながら、それがよい意見だと思ったら評価し、自分の考えを付加して、話し合いが発展するように述べる。
5.どのような質問に対しても、常に冷静で誠実な受け答えをする。
6.自分の意見と異なったり、反論されたりしたとき、「私は○○と思うのですが、いかがでしょうか」とソフトな言い方をする。同じ意見のときには「Aさんのおっしゃるように、私も○○と思います」、追加するときは「Aさんのおっしゃることと似ているのですが、さらに□□を新たな提案として付け加えたいと思います」と言う。

[ポイント]討論の中で(1)課題の焦点化(2)課題の深化(3)課題解決策への道筋(収束への転換)の流れを意識して、話し合いの方向付けを促していくことが重要である。
よくある質問(受験者からの質問)

質問1「討論を始めてください、と言われたら、他の出方をうかがわず、第一声を発した方が良いか」

回答=最初に発言することや司会的な役割をすることでの加点はない。しかし、一度発言するとその後もスムーズに発言できるよさはある。

質問2「本筋から外れそうになったときは、どうすれば良いか」

回答=共感しながら修正する。例えば「対象学年の捉え方について少し考えてみませんか」「○のためには○が重要なので○○という捉え方はどうですか」など。

質問3「やってはいけないことは何か」

回答=自説を曲げない、他の人の意見を真っ向から否定する、同じ発言を繰り返す、発言の場を独占する、など。興奮した態度や上から目線なものの言い方が最も嫌われる。

質問4「逆にやった方が良いことは何か」

回答=他の受験者が話しているときには、傾聴の姿勢を示す(うなずく、相手の方に顔を向けるなど)と良い。

質問5「他に気を付けなければならないことは何か」

回答=癖に注意。肘を突く、足を組む、髪の毛を触る、貧乏ゆすりをする、眼をぱちぱちする、筆記用具で机をトントンたたく、などが出てしまうのであれば、日頃から気を付ける。

[ポイント]結論を求める自治体の場合は、「○○分たちましたので、そろそろ、まとめませんか」「一人ひとり、まとめを言いませんか」と収束の発言をすると良い。

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