本番まであと半年 30年度教採試験

手際よく積極的な準備を
志望先に合わせて対策を進めよう

新しい年となり、平成30年度の教員採用試験まで、およそ半年余りとなった。今年受験を予定している者は、本格的に準備を始めなくてはならない。この半年間に、どのようなことに注目して取り組んでいったらよいのだろうか。

情報を整理して受験先を決める

本来であれば、教員採用試験の準備は教職課程を履修する時から計画的に進めたほうがよいだろう。しかし、やはり本格的な準備となると、なかなか手につかず、始める時期はそれほど早くはないようだ。本紙読者から寄せられる意見や体験談を見ると、「前年度の試験が終わったころ(9月ごろ)」「当該年になってから(1月くらいから)」が最も多く見受けられる。

具体的な受験準備・勉強のスケジュールについては、以下の表にまとめておいたので参考にしてもらいたい。

平成30年度教員採用試験までの準備

まず、重要なのは受験する自治体を決定することだ。すでに、いくつかの候補自治体については、過去問題や試験の方式などそれに関する情報を集めていると思われる。4月には募集要項の配布が始まり、エントリーが開始される。理由は後述するが、どこを受験するか、この時期には決定しておいたほうがいいだろう。

改めて記しておくが、教採試験は、全ての都道府県および政令指定都市で実施されており、住民票のある自治体でなくては受験できないという制約はないので、どこでも受験は可能である。出身地や実家のある地元か、大学のある自治体か、もしくはまったく別のところにするか。

試験の倍率や、試験の特徴と傾向、その土地の風土や教育の特色が自分に合うかどうかなど、さまざまな角度から考えるとよい。

時事の内容を知り、自分の意見をまとめる

筆記(教職・一般・専門)は、早めに取り組み、時間をかけて勉強するのが最も望ましい。しかし、あと半年となり、この時点においては、自分が志望する自治体の過去問題の傾向を探り、それに合わせて勉強する必要がある。だから、この時期には受験する自治体を決めておいたほうがよいのである。問題の傾向の中で不得意な分野がある場合は、早めに克服することに力を入れなくてはならない。多くの自治体では、昨夏の採用試験の問題や試験の方式を公表している。ホームページで検索したり、実際に教委に足を運んだりすれば入手できる。試験問題は少なくても3年分程度は入手し、傾向を探り、具体的な対策を考えることが必要である。

教育時事の整理にも早めにしっかりと取り掛かろう。少なくとも過去3年分、そして今年の3月くらいまでの時事は出題されるのでチェックしておこう。中教審の各種答申、文科省の各種統計、国立教育政策研究所などの報告書などはしっかりと押さえたい。いじめや不登校などの問題行動、体罰、部活動、学力関連、英語教育、道徳教育、高大接続改革などが頻出事項だ。また、昨年から今年にかけては学習指導要領改訂の大きな流れがあるので確実に学んでおくこと。論点整理、審議のまとめ、答申、これらは、文科省のホームページで閲覧できるので、しっかりと目を通しておく。

これらの教育時事については、内容を知るだけではなく、自分の意見をまとめておき、面接などで聞かれたらきちんと答えられるようにしておきたい。

受験仲間と協力し、練習を繰り返す

論作文、面接は短期間の取り組みで効果が出ることが少ない。教職志望の仲間などと協力し、大学の教員、教師になった先輩などに指導をお願いして、いまからすぐにでも積極的に対策に取り組んでいくことが必要だ。

論作文は、とにかく多く書く。これからは少なくても1カ月に2~3本は書く必要がある。新年度になったら、受験先の制限時間、制限字数に合わせて書く練習を始める。

面接も、個人面接、集団面接・討論、場面指導、模擬授業などについて、受験仲間と受験者・面接官の役を交代しながら、繰り返し何度も練習する。可能なら大学の教員、教育実習でお世話になった教師などに指導をお願いしよう。

残り2カ月になったら、筆記、論作文、面接など、全て本番と同じ条件で練習する。また、試験前には、改めて「なぜ、自分は教員になりたいのか」をしっかりと考えよう。

そして、何より健康に留意して、万全な体調で試験の本番当日を迎えるのが重要である。

あと半年、夢の実現を目指して積極的に取り組んでもらいたい。