【連載】面接試験の極意 第10回 学校という組織の中で働けるか

元東京都公立中学校長 磯谷律子

○集団討論を攻略しよう 2
集団討論((1)概要(2)取り組み方)

集団討論は、学校という組織的な集団の中で、組織の一員として働くことができるか、を討論という社会的場面(集団の場面)における話し合いを通して、その資質を見るために行う。集団面接を課する自治体もあるが、本欄では実施率の高い集団討論について述べる。

[主な評価観点]
広い識見と専門性・対応力・社会人としての資質や人柄・心身の健康。

[主な評価基準]
1.表現力(自分の考えを簡潔に整理して、相手にわかりやすく述べている)
2.説得力(広い視野から考え、豊かな語彙を用い、客観的で説得力がある)
3.調整力(議題を整理し、新たな視点を提示して効果的な発言をしている)
4.協調性(他の人の考えを傾聴しながら、質問に対して誠実に答えている)

[実施方法](平成28年8月実施の東京都二次試験の例)

・面接官3人、受験者5人(講師経験者と学生の混合)。
・テーマが示されたあと、各自2分間考える。考えのまとまった人から挙手し、90秒以内に自分の考えと具体策を述べる(注)(発言中でも90秒で切られる)。
・テーマについて、同じ学校の同学年学級担任同士として、受験者から出た具体的な取り組みの中から、一番良いと思う取り組みを選び、その課題と解決策について話し合う。23分後、合図で終了する。司会を立てる必要はない(東京都は昨年度、傍線の部分を追加。テーマ8項目程度が、事前に通知される)。

▽(注)の回答の仕方

基本型=「テーマの背景→テーマに対する考え方→(経験)→具体的な取り組み→まとめ」の順。

例「○○の力が身に付いていない原因として、□□が不足していると考えます。そこで私は、(〜の経験を生かし)担任として△△をします。また、学年組織として△△をします。さらに保護者・地域と連携して△△をします。このような取り組みにより○○の力を身に付けさせることができると考えます。
直接型=「具体的な取り組み→その理由」の順。

例「私は○点取り組みたいと思います。まず1点目の方策とその理由を述べます」

※集団面接
面接官の質問に対して、受験者が個々に回答する形式。集団討論と異なり、他の受験者との比較が容易にできる。千葉県(市)の1次試験の集団面接(面接官2人、受験者5人、時間25分)の質問は、「教員を志した主な理由」「教育実習の感想」「自分の性格」などであった。集団面接では、先に発言した受験者の影響を受けて、自分の思考がパニックに陥るときがある。対策は、それに打ち勝つ精神力の強さと、自分の考えに確固たる自信をもつことである。

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