平成29年度教員採用試験 本紙読者が綴る合格体験記 Part2

 教員採用試験に合格した本紙読者から後輩読者に向け、合格体験記を寄せていただきました。たくさんのポイントを教えていただき、とても読み応えのあるものになりました。ぜひ先輩を参考にしてみてください。体験記をお寄せいただいた皆さん、ご協力に感謝します。(編集局)
【Q1】合格できた一番の要因を教えてください。
【Q2】どの対策に最も力を入れましたか。
【Q3】筆記試験対策のポイントを教えてください。
【Q4】面接試験対策のポイントを教えてください。
【Q5】「教育新聞」の活用法を教えてください。

 

個人と仲間との勉強の時間をうまく分けて
女性 22歳 岡山県
養護 大学(院)生

【Q1】

個人で勉強する時間、仲間と勉強する時間を上手く組み合わせて対策を進めていったことが、合格の決め手だったと思います。筆記試験対策を中心に、個人で勉強する時間はもちろん大切だと思います。しかし、面接練習や場面指導の対策では、現場での経験が少ない学生にとっては、ポイントを押さえて数をこなし、場慣れすることがとても大切だったと思いました。同じ道を志す仲間とともに練習し、受験者役、試験官役の双方を体験することで、受験する側からは分からなかった客観的な視点にも気付くことができます。特に学生は、人物試験対策では他者に見てもらう、という機会を積極的に設けていくと良いと思います。

【Q2】

筆記試験

【Q3】

受験する自治体の出題傾向を早く掴んでおくことが大切です。マークか穴埋めかで、難易度も大きく変わります。岡山県はマーク試験だったため、消去法である程度答えを絞ることができる問題も多いですが、法律や答申などの細かい言葉の言い回しなどを覚えていないと、正解にたどり着けないものも多かったです。専門教養は特に配点が高いため、最初にとりかかりました。市販の問題集を1冊購入し、3周ほど繰り返し解きました。大学の支援ルームなどを利用して、気分転換にさまざまな県の過去問題に当たってみると、よく出題される分野に気付くことができました。問題集をこなすことに加えて、近年新たに出されたり、改正されたりした答申や法律などにも目を通しておくことが大切だったと感じています。

論作文は1次試験が終わってから対策を始めました。過去に出題されたテーマをもとに、時間内にとにかく書き切る練習をしました。構成や展開のパターンをある程度自分でつかむことができるまで、練習を積むと良いと思います。

【Q4】

面接では緊張すると思いますが、尋問の場と考えるのではなく、試験官とのコミュニケーションの場という認識を持つようにしました。例えば、面接官が質問をする時には、相手の方を向いてしっかり相槌を打つなど、聴く姿勢も大切にしていくべきだと思います。志望理由や理想像などは、事前にノートに自分の考えをまとめておくと良いです。他の受験生はライバルでもありますが、何よりも笑顔を忘れず、みんなで良いものを作ろうという協調性が大切だと思います。

【Q5】

全部は目を通すことができませんでしたが、自分の専門分野に関わる記事(学校保健、保健体育分野、特別支援教育等)については時間を見つけて読むようにしました。学校現場での経験がない私にとっては、教育現場の現状を知る良い機会になったと思っています。記事を読んだ際には、その内容に関して自分が教員の立場だったらどうするか、という視点を合わせて頭の中で考える訓練をするように心がけました。その訓練の積み重ねが、面接で何か質問された際に、自分の言葉で話せるということにつながったと思います。面接対策特集では、元面接官の方の視点や、模範解答も書かれてあったので、試験前にはとても役立ちました。

教師として語れるものが増えた
男性 23歳 東京都
中高(英語) 大学(院)

【Q1】

友人と共に励まし合いながら試験に臨むことができた点です。同じ自治体を受ける学科の仲間で問題を出し合ったり、面接や集団討論の練習をしたりしたことが、本番の試験での自信につながったと感じます。一人では視点が偏ってしまうことがありますが、何人かで意見を出し合うと、自分には見えていなかったものを見ることができたため、大変役に立ちました。

【Q2】

面接

【Q3】

教職教養は、まず12月ごろ最新の過去問を解き、全く点が取れないということを認識しました。それ以降は、参考書を毎朝継続して読んだり、書き込んだりするようにしました。試験直前には、東京都の教育施策をノートにまとめ、覚えるようにしました。専門教養は英語であったため、日常的に四技能を高めることができるよう、英語に触れることを心掛けました。例えば、他の勉強を行った後の休憩時間には洋楽を聴いたり、洋画を見たりしました。30分間、頭の中でも英語だけを使うといったことも行いました。論作文は、大学の就職支援課で繰り返し添削をしてもらいました。自分の教育観を自分が理解し、書き方が身に付くまで、いくつかのテーマについて何度も書き直しました。

【Q4】

面接は誰かと一緒に練習することが最も重要であると思います。一人では、自分の癖に気付かず、新たな視点が生まれにくいためです。個人面接の対策としては、自分の考えをしっかりと持つよう、心掛けました。ボランティア先の先生などにも協力してもらい、短い面接時間で自分のことを少しでも理解してもらえるよう、アピール方法を考えました。集団討論では、学科の仲間と協力して、討論をどう進めていけばいいのか、掴むようにしました。

【Q5】

気になった記事はすべてスクラップするようにしました。その上で、その記事に対し自分の考えを書き込むことで、自分のものとして飲みこむことができるようにしました。特に、学習指導要領改訂などの教育時事に関しては、教師になった後こそ重要なものであると考え、積極的にニュース記事を追いかけました。教育新聞をきっかけとして、教師として語ることができるものが増えていったように感じます。教採対策の記事も、紙面で扱われていた問題が試験本番で出るなど、大変役に立ちました。

6回目で勝ち取った秘訣
男性 31歳 宮城県
高校(地歴) 非常勤講師・非正規教員

【Q1】

講師経験の中で、生徒との進路相談や副担任として学級経営をサポートしてきたことなど、本気で生徒と向き合ってきたことです。昨年の2次試験不合格を受けて昨年度いっぱいで教員の道を諦めようと考えましたが、授業やさまざまな場面で生徒が本気で夢や目標を追いかける姿を見て「自分が夢を諦めたら生徒に示しがつかない」と思い、今年受験に全ての力を注ぎました。

出会った生徒への感謝は言葉で示せるものではなく、「合格」という結果を出すことでしか示せないと思い、授業ではアクティブ・ラーニングの積極的導入や生活指導の徹底など学校生活全般で努力を重ねてきました。もちろん専門教科以外で授業を任されたものに関しても教材研究を怠りませんでした。徹底した教材研究のおかげで1次試験はなんとか突破でき、臨んだ2次試験の面接では講師経験から学んだことや自分の教育への思いを多く質問されました。私はありのままに「教員の道を諦めようと思ったが、生徒と過ごした日常がそれを思い止まらせた」「生徒の夢の実現を支えるべき人間が自分の夢を諦めてはいけない」など、実体験で感じたことを嘘偽りなく答えました。その結果として合格できたので、生徒と向き合ってきたのが合格につながったと心から思っています。

今回で6回目の受験でしたが、講師生活の中で延べ1千人以上の生徒に出会ってきました。その一人ひとりと本気で向き合ってきたからこそ合格できたと思います。私がそうやって合格した以上、講師経験のある方はそういった気持ちを忘れずに挑戦し続ければ努力が報われると思います。

【Q2】

筆記試験

【Q3】

専門科目はもちろん、教科内での共通問題として出題される科目もノートにまとめ、センター試験や模擬試験の過去問を徹底的にやり込みました。昨年の12月頭から3カ月かけて教科書1冊分のノートを作成し、また、1つの章が終わるごとに小テストを作成して自分で解きました。3月からはセンター試験、模擬試験、採用試験の過去問(複数の自治体のもの)をひたすら解きました。1冊につき10回は解き、間違ったところは関連する分野を交えてノートをまとめました。

【Q4】

講師の方向けですが、面接では学校生活を通して感じた生徒への思いを嘘偽りなく答えることだと思います。教員としての適性、生徒への愛情が問われます。模擬授業ではねらいをはっきりさせること、授業全体の展開をイメージすることです。これらは模擬授業後の質疑応答で質問されました。さらに、「授業は生徒が主役である」ことは絶対に忘れてはならないことだと感じました。生徒に考えさせる、発言させる、という場面は必ず盛り込むべきです。

【Q5】

現在アクティブ・ラーニングやICT活用が現場で大変重要視されています。教育新聞にはそれらに関する情報が多く掲載されているので実際の授業に活かせる場面が多くあります。100人いれば100通りの教育があると思います。教育新聞の記事は自分なりの授業の在り方を確立させる手助けになると考えています。また、教養の時事問題や面接で知識を問う問題への有効な対策にもなると経験上感じています。


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【教育新聞の読者の合格率が高い理由は?】

 

今年も非常に沢山の方々にメッセージを寄せていただきました。

本当にありがとうございました。

皆さんの今後のご活躍を心よりお祈りしています。