【連載】神谷正孝の5分でわかる教育時事 第11回 今夏、出題されそうな中教審答申(1)

「次世代の学校・地域」創生プラン関連

皆さんこんにちは。仙台を拠点とする教員採用試験対策専門スクールkei塾(http://www.kei-juku.jp/)主任講師の神谷です。今月からは、今夏の試験に向けて、教育時事として出題されそうな中教審答申の概要を整理し、要点を確認していきたいと思います。今回は「次世代の学校・地域」創生プラン関連答申を取り上げます。

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「次世代の学校・地域」創生プランとは、文部科学省が進める、平成27年12月に出された3つの答申で提言されたことを一体的に推進する施策です。具体的には、「地域との連携・協働」「チーム学校」「教員の資質能力」の3つの答申です。

それぞれに関連がありますが、この中で特に重要なのは「教員の資質能力」答申の前半部分です。この答申は、「チーム学校」の実現や地域との連携協働のために求められる教員の資質能力についてまとめたもので、新学習指導要領の方向性も踏まえて、今後の教員に求められる要素を解説しています。

こうした「資質能力」については、これまでも各答申でまとめられてきましたが、注目すべきは、新しい答申は、前に述べられたことを継承している点です。これまで述べられてきた「資質能力」を否定するのではなく、それらは「いつの時代も変わらない不易の資質能力」とした上で、時代の変化に応じて必要とされるものとしての資質能力を追記しています。

「資質能力答申」によれば、これからの教員に求められる「資質能力」は左上表に示す通りです。筆記試験において空欄補充形式で出題されることもある部分なので、しっかり確認しておきましょう。

この答申の後半部分は、「養成」「採用」「研修」と行政や仕組みづくりの話なので、採用試験対策として直接の関連はありません。試験対策としては切り捨ててOKです。

次に重要なのは、「チーム学校」答申です。現代の教育課題への対応として、各分野(具体的には、社会福祉・心理・特別支援)のスペシャリストを組織の中に位置づけることが提言されています。つまり、教員が全てを丸抱えするのではなく、こうした専門家を含めた「チームとしての学校」で種々の問題を、それぞれの強みを生かして解決していこうということです(かなり大胆に意訳していますが)。

「チーム」では役割分担が必須です。皆さん教員が担う役割はどのようなことになるのでしょうか。それは「教え」のプロとしての役割です。前回まで見てきた通り、いじめ・不登校については教員だけでは解決が難しい事例も多々あります。教員は本務である、児童生徒の「学力保障」「成長保障」に力を注ぎ、児童生徒を自立した人間として育成することに責任を持たなければならない、と考えるとよいでしょう。

「地域との連携・協働」については、地域の中の学校として、地域住民と連携を図りながら学校づくりを進めることが示されています。

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