平成29年度教員採用試験 本紙読者が綴る合格体験記 Part3

 教員採用試験に合格した本紙読者から後輩読者に向け、合格体験記を寄せていただきました。たくさんのポイントを教えていただき、とても読み応えのあるものになりました。ぜひ先輩を参考にしてみてください。体験記をお寄せいただいた皆さん、ご協力に感謝します。(編集局)
【Q1】合格できた一番の要因を教えてください。
【Q2】どの対策に最も力を入れましたか。
【Q3】筆記試験対策のポイントを教えてください。
【Q4】面接試験対策のポイントを教えてください。
【Q5】「教育新聞」の活用法を教えてください。

 

受け売りの言葉では伝わらない
女性 23歳 東京都
小中共通(音楽) 非常勤講師・非正規教員

【Q1】

強い意志を持って試験に臨んだことです。「次に桜を見るときは、校庭でかわいい子供たちと一緒に見よう」と心に決めていました。合格した後の自分を想像して、今年は絶対に合格すると確信を持って勉強しました。私が自信を持って試験に臨めたのは、周りの支えがあってのことです。教育実習先の先生方や大学の教授、友人、そして家族がバックアップしてくれたので、安心して試験を受けることができました。

【Q2】

筆記試験

【Q3】

勉強を始める前に大まかな計画を立てました。合格するまでにどのように勉強を進めるべきか、流れを明確にすることで、要領よく勉強ができたと思います。教職教養と専門教養では、過去問題を解き、自治体の傾向を掴みました。その後は分野に絞って勉強していきました。例えば教職教養の法規の分野では、「過去問題を解く→覚えていない法規を書き出す→自分なりの参考書を作って毎日読む→過去問題を解く」の繰り返しでした。また、分野ごとに(1)暗記が必要なもの(学習指導要領など)(2)理解が必要なもの、という2つに分けて、勉強方法も使い分けました。(1)は付箋に書き、家のトイレやお風呂、玄関などさまざまな場所に貼りました。その場所を通ったら絶対に読む!というルールを決めて、声に出すことで自然に覚えました。(2)は自分が納得するまで大学の教授に聞いたり調べたりして、とことん突き詰めました。筆記の勉強は、日常生活に馴染ませることが大切だと考えます。繰り返し行うことで自信がつき、必ず実力がついてくると思います。小論文は週に1本、必ず書きました。その際には時間を計ること、構成を作ることを徹底して行いました。また、1つのテーマに固執せず、自治体の出している教育振興基本計画などに沿って、幅広く論文を書いたことで、2次試験の集団討論や面接にも活かされました。

【Q4】

自分の言葉で伝えることが大切だと考えます。誰かが言っていることや、暗記した言葉をそのまま使っても、面接官には2割くらいしか伝わらないと思います。自分自身が納得して話すことで、熱意が伝わると思います。私は面接ノートなどを作らず、ひたすら声に出して話し、伝える練習をしました。面接練習をしてもらうにしても、一人の人にお願いするのではなく、色々な立場、環境で働いている方にお願いしました。また、他の何人かの面接練習を見学することで、自身の改善にも繋ぐことができました。そして、面接練習でうまく伝えられなかったことは、お風呂の中で鏡を見ながら練習しました。自分を冷静に見つめることで、相手にどうすれば伝わるかを考え、自分の言葉で伝えることができたと思います。

【Q5】

教育新聞を読むことで、日々の教育に関する情報を掴むことはもとより、採用試験に向けてモチベーションを上げることができました。中でも、合格者の声を聞いたことで勉強方法のヒントをもらいました。また、勉強をするあまり、ニュースなどの情報を掴みにくくなっていたので、息抜きのつもりで記事を読み、頭に入れていきました。教育新聞で得た情報は、集団討論や面接時に考えを述べる際、根拠になる部分として、とても役に立ちました。

教育の流行や文科省の考えをチェックする
男性 23歳 愛媛県
小学校 大学(院)生

【Q1】

自分の夢である「教師」になるために努力をし続けたことだと思います。もちろん筆記試験のために必死で勉強をしました。しかし、勉強だけでなく、教育新聞を読み、現在の教育の流行は何なのか、どういったことが文科省で考えられているのかということをチェックしたり、ボランティアに積極的に参加して、学校現場はどうなっているのか、子供たちはどういった姿をしているのかということを、自分の肌で感じたりしました。そうすることで面接の時に具体的に話すことができたと思いますし、実現できるものを答えることができたと思っています。 教師になるために何をするべきかを考えて、できることを見つけ精一杯取り組んでいくことが大事だと、私は考えています。

【Q2】

筆記試験

【Q3】

小学校全科は自分が苦手な分野から始めるように計画しました。そうすることで、1周した後でも何回も見直すことができ、「苦手分野だけれども、これだけやったから大丈夫」と思い、試験に臨むことができました。一般教養は範囲が広く難しいため、深く掘り下げて勉強するのではなく、広く浅く勉強するように心掛けました。一方、教職教養は深く掘り下げて勉強するようにしました。それは、教員採用試験だけでなく、教員になってからも教職教養の内容は役に立つからです。また、比較的、傾向を掴み対策を立てやすいと思います。

【Q4】

面接や模擬授業を人に見てもらうのと同時に、他の人の面接や、模擬授業を見るようにしていました。人に見てもらうことで、自分の良かったところ、ダメなところを指摘してもらい、それを次へと生かしていくということをしていましたが、特に重視していたのは、他の人の面接や模擬授業を見ることでした。他の人の良い仕草を参考にして、自分のものにしたり、面接での回答を使わせてもらったりしました。また、面接のときに参考書の内容をそのまま言うのではなく、どのような教育をしたいのかを、自分でしっかり考えて言うようにしていました。

【Q5】

最近の教育のトピックを教えてくれる点で、とても役に立ちました。教育新聞に書いてある内容を自分なりにかみ砕き、面接で言うようにしていました。全国紙や地方紙では、決して書かれることのない教育内容を細かく知れたことで、いろいろな視点から教育というものを考えることができました。1週間に2回という頻度も、自分にはちょうど良く、じっくりと一回の新聞を読むことができました。また、教員採用試験対策コーナーを、切り抜いてノートに貼り、何回も見直すことができるようにしていました。

まずは正確な情報を入手する
女性 22歳 富山県
中高(国語) 大学(院)生

【Q1】

採用試験合格に向けて、情報収集に力を入れたことです。関西の大学に進学したため、受験する自治体の情報を得ることが難しい状況でした。大学でも過去のデータは関西圏のデータしか所有していませんでした。そこで、教育新聞を購読し始めました。教育新聞を読むことで、今、どんな人材が求められているのかが、よく分かりました。また採用試験合格に向けて、どのような対策をするべきなのか、情報を得ることができました。教員採用ジャーナルでは、各自治体の教育委員会からのメッセージも掲載されており、私の場合、富山県の教育委員会が発行している「教委だより」を読むと良いということが、よく分かりました。まずは情報をしっかりと正確に入手し、そこから自分に合った勉強法を行うことができたので、合格できたのだと思います。

【Q2】

面接

【Q3】

専門教養は、過去問題5年分を5周行いました。その中で弱点となった分野に関して、問題集を購入し、演習を繰り返しました。一般教養と教職教養は全国版の問題集を購入し、まんべんなく演習を繰り返し、苦手な問題を重点的に解きました。私は毎日大学の図書館に通い、その日のノルマを終えるまで帰らないという勉強をしていました。またスマートフォンのアプリも活用し、勉強時間が少なくならないように、モチベーションを高める工夫をしました。

【Q4】

面接対策は、大学の先生や友達に何度も見てもらいました。面接練習用のノートを作り、もらったアドバイスを書き込んでいきました。自分が受ける自治体で、過去に聞かれた内容だけでなく、他の自治体でも聞かれていることを中心に練習を重ねました。自分の長所、短所、志望動機(なぜ国語なのか)、大学時代に一番力を入れていたこと、などを中心に練習をしました。模擬授業を練習するために、ホワイトボードシートを購入し、自宅の壁にシートを貼って練習をしました。

【Q5】

私は4月から購読を始めました。時事問題はもちろんのこと、現場の教員がどのような問題を抱えているのかを理解することができました。また、政府の方向性や制度面の変更点なども知ることができました。週に2回というちょうど良いペースで届くので、気が向いたとき、勉強に疲れたときに息抜きとして活用していました。アクティブ・ラーニングなど、旬のキーワードについても詳しく知ることができました。また、新聞はすべて捨てずに取っておき、時事問題や過去に出題された問題に関係のある記事は、面接練習ノートにスクラップしていました。

出題傾向を把握し、苦手な部分を強化
女性 22歳 静岡県
高校(外国語) 大学(院)生

【Q1】

過去問題を何度も解いて研究し、予備校で問題の傾向や、自分の苦手な部分に合わせた演習を行ったり、重要事項(重要な答申、法規、教育時事など)の確認を繰り返し行ったりしたことだと思います。また、特に重要な教育課題は、自分なりにノートにまとめ、問題演習の際に間違えた問いに関連する部分を、繰り返し見直しました。そして、苦手をなくすために、間違えた問題に関連するところを参考書に書き込みをしたり、何度も繰り返し読み返したりしました。

【Q2】

筆記試験

【Q3】

教職教養・一般教養の過去問題を繰り返し解いて、自分の希望する自治体の出題傾向を把握しました。また、専門雑誌を購入し、全自治体の出題傾向がまとめられている部分を参考にして、自らの苦手な部分と突き合わせて、ポイントとなる分野や、自分が強化すべきポイントを研究しました。そして、正解できるようになるまで同じ問題を繰り返し解きました。また、最後の総まとめ期間には予想問題集を2冊使い、さまざまな問題に触れ、それらも繰り返し解くことで、広範囲な分野の理解を深めました。専門教養は過去問題を解いて出題傾向を理解し、それに合わせた問題演習を繰り返し行いました。論作文については、自分が書いた論作文は必ず人に添削してもらっていました。一度書いた論作文をそのままにするのではなく、必ず添削のアドバイスを参考に、もう一度書き直しをしていました。

【Q4】

個人面接では私を含めて友人3人で週3日以上、実際の面接で予想される質問を互いに出し合い、定期的に個人面接練習を行っていました。また、その他の面接練習会にも積極的に参加してそこで出会った方に紹介していただいて、元校長の方に数回面接練習をしていただきました。集団討論では同じ志をもつ仲間たちと一つのテーマについて話し合い、互いにフィードバックをし合う機会を数多く持つように心掛けました。

【Q5】

毎日少しだけでも教育新聞を必ず読むようにしていました。また、気になる記事や、教員採用試験に役立つ情報がまとめられている記事はノートに貼り、オリジナルのスクラップブックを作りました。この時、ただ単に記事を貼るだけでなく、記事に出てくるキーワードや、自分が気になるポイント、課題に対する自分の考えや教員になってから実践してみたいことなどを書くようにしていました。そうすることで、常に課題意識を持って、教育について考える力を身に付けることができ、注目されている教育課題に対する自分の意見や方策を持つことができるようになりました。これらの力が、面接や論作文に生かされたのだと思います。


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【教育新聞の読者の合格率が高い理由は?】

 

今年も非常に沢山の方々にメッセージを寄せていただきました。

本当にありがとうございました。

皆さんの今後のご活躍を心よりお祈りしています。