【連載】面接の○回答×回答 118 ものを大切にし無駄遣い避ける

テーマ
金銭教育の重要性が改めて注目されています。背景と金銭教育が目指すものは何か、あなたの考えを教えてください。

○回答

私たちは、欲しいものはいつでも手に入れることができ、全てに行き届いたサービスの下で便利に生活しています。人の集まるところは深夜まで明かりが灯り、発達した交通機関と張り巡らされた交通網は行きたいところを無限にしています。資源とお金を消費して飽くなき欲求を満たしているのです。

一方、資源の有限性や環境問題には、知識はあるものの及ぼす影響への感覚は鈍ってきています。価値観も変化しました。かつては質素・倹約を美徳としていました。生活にゆとりの有る無しにかかわらず米の一粒に感謝し大切にしてきました。富める人でも常に質素・倹約を旨としながら、困っている人には目立たないように支援する温かさがありました。このように、健全な金銭感覚でものやお金を大切にして、資源の無駄遣いを避け、賢い使い方で自立した生き方を目指すのが金銭教育だと考えます。

【コメント】

金銭教育の重要性を再認識させられる背景を押さえています。日本人がかつて美徳とした質素・倹約の精神、財産持ちで周りからはケチだと陰口を叩かれても、「たとえ米一粒といえども天からの恵み」だと感謝し、質素・倹約を貫く。それでいながら、困窮している人に対しては目立たないように支援する。まさにこれこそが金銭教育の神髄だと私も思います。

×回答
正月明けのニュース報道は、暮れから正月にかけて海外や故郷で過ごした人のUターンの様子を空港や駅のプラットホームから中継するのが風物詩となっています。

そのマスコミ取材で気になることがあります。「楽しかった」はいいのですが、旅行費用は親からの工面という学生、お年玉をたくさんもらったという園児や児童。全額、ゲームソフトを買いたいと言います。もらった額にも驚きます。小学生で5万円から10万円、中学生では15万円から30万円です。一部の例かもしれませんが、このような背景が金銭教育に結びついているのだと考えます。

金銭教育は、人間の本質を大切にする教育です。金銭は人間が生きていく上で常に伴うもので、人間の在り方や生き方に大きく影響を与えるものです。長寿化した人生を豊かにするために、自立的な生き方を目指すものだと考えます。

【コメント】
金銭教育が求められる背景を社会の実態に照らして述べられています。豊かな長寿化人生にするために自立的な生き方を志向するという押さえどころもいいですね。しかし、これだけでは狭義に過ぎません。ものが豊かな社会であるがゆえに、健全な金銭感覚が求められるのです。ものを大切に、資源の有限性、家族の生活は親の収入で賄われていることに関連させ、感謝の心を育むことも大切です。

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