先生が働きやすい都道府県ランキング2017 本紙が独自評価

給与・職場環境など4分野、26項目を評価

先生が最も働きやすい都道府県はどこ?――本紙は、文科省の統計資料などをもとに、「先生が働きやすい都道府県ランキング2017」を作成した。ランキングは、公立学校教員の就業環境に関連する「給与・財政」「職場環境」「児童・生徒環境」「家庭・地域環境」の4分野、合計26項目で評価した(各項目の数値を4段階に分けて点数化し、総合点数で評価)。

総合ランキングの第1位は山口県の135ポイント。分野別にみると、給与・財政が16ポイント(第4位)、職場環境が66ポイント(第1位)、児童・生徒環境が27ポイント(第3位)、家庭・地域環境が26ポイント(第3位)で、4つの分野すべてで上位5位までに入った。職場環境では、授業研究や校内連携の充実を示す項目などが顕著に高かった。

総合ランキングの第2位は福井県124ポイント、第3位は秋田県の120ポイントとなった。分野別に見ると、給与・財政の第1位は東京都で20ポイント、職場環境の第1位は山口県で66ポイント、児童・生徒環境の第1位は秋田県で31ポイント、家庭・地域環境の第1位は福井県の27ポイントだった(各分野の上位5位は下記の通り)。

分野別の評価項目は、「給与・財政」では、「給与等」「財政等」の2つの小分野に分け、小・中学校教諭(大卒)初任給基準額や都道府県の財政力指数など、5項目を評価した。

「職場環境」では「職場環境」「ICT整備状況」「研修・研究」「校内連携」「新・学習指導要領への対応」の5つの小分野に分け、精神疾患による休職率や授業研究の実施状況など、12項目を評価した。

「児童・生徒環境」では、「学力等」「生徒指導等」の2つの小分野に分け、全国学力・学習状況調査の正答率や暴力行為の発生件数など、5項目を評価した。

「家庭・地域環境」では、「家庭環境」「家庭・地域の協力等」の2つの小分野に分け、就学援助の児童・生徒割合や学校ボランティアへの参加状況など、4項目を評価した。

評価資料としたのは、文科省の全国・学力学習状況調査や総務省の各種統計資料など、都道府県別のデータ(下記参照)。


総合ランキング
1位 山口県 135ポイント
2位 福井県 124ポイント
3位 秋田県 120ポイント
4位 新潟県 116ポイント
5位 山梨県 115ポイント

給与・財政ランキング
1位 東京都 20ポイント
2位 新潟県 18ポイント
3位 福島県 17ポイント
4位 栃木県 16ポイント
4位 群馬県 16ポイント
4位 千葉県 16ポイント
4位 愛知県 16ポイント
4位 山口県 16ポイント

職場環境ランキング
1位 山口県 66ポイント
2位 山梨県 56ポイント
3位 福井県 54ポイント
4位 秋田県 53ポイント
5位 石川県 52ポイント

児童・生徒環境ランキング
1位 秋田県 31ポイント
2位 福井県 29ポイント
3位 山口県 27ポイント
4位 北海道 26ポイント
5位 茨城県 24ポイント
5位 埼玉県 24ポイント
5位 岐阜県 24ポイント

家庭・地域環境ランキング
1位 福井県 27ポイント
1位 島根県 27ポイント
3位 茨城県 26ポイント
3位 栃木県 26ポイント
3位 岐阜県 26ポイント
3位 奈良県 26ポイント
3位 山口県 26ポイント
3位 愛媛県 26ポイント

都道府県別データ一覧

<統計資料一覧>
平成27年度地方公務員給与実態調査(総務省)
公立小・中学校の教員定数に占める臨時的任用教員の割合(2012年 文科省)
平成27年度地方公共団体の主要財政指標一覧(総務省)
地方教育費調査平成27年度(文科省)
平成27年度公立学校教職員の人事行政状況調査(文科省)
平成28年度学校基本調査(文科省)
平成27年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査(文科省)
平成28年度全国学力・学習状況調査(文科省)
※熊本県のみ28年度未実施のため、平成27年度同調査を引用。
平成27年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文科省)