面接のポイントをチェック 2次試験の直前対策として

やはり熱意を示したい

今夏の採用試験も1次試験がほぼ終了し、2次試験へと歩が進められている。面接試験は、現在では1次試験でもかなり実施されているが、やはり2次は面接が軸となるところが少なくない。

■面接の形式のおさらいを

面接の形式は、個人面接をはじめ、自己PR、集団面接、集団討論、場面指導、ロールプレー、模擬授業とさまざまなものが行われている。受験する自治体ではどのような面接が行われるか、すでに調べてあると思われるので、その形式の特徴に合った対策を考えておきたい。

集団討論・面接、模擬授業、ロールプレー、場面指導になると、専門的な回答が求められるもの、素早い判断が必要なもの、よく考えないと回答できない質問(テーマ)が多い。「現代の子供に不足している力は何か。それを補うための方策は」「学級日誌に『死にたい』と書かれていた。どのように対応するか」「茶髪の生徒を指導しようとしたら反発された。どのように対応するか」などが質問され、集団で討議する。また国語、算数・数学、音楽、体育などの教科指導、または生徒指導の具体的な場面が設定され、現場での対応を答える(演じる)場合がある。

■想定される質問には的確に対応

面接での質問は、まず、受験者自身に関する内容がやはり多い。「ボランティア活動をしているが、具体的にはどのような活動を。そこから学んだものは」「卒論はなぜそのテーマを」などから、教職を目指した理由、その自治体を受験した理由、その校種を志望した理由などが目立つ。自己PRはかなりの確率で求められると考えておいたほうがよい。志望動機は、自分なりに整理しておき、当然、自分で十分に納得していなければならない。自信を持った明確な回答が、熱意を示すことにつながる。

一般的な質問としては「どのような教師になりたいか」「保護者の信頼を得るためにはどうするか」「体力とは」「最近の教育時事で関心のあることは」「教師の使命感とは」「深い学びとは」「どのような学級を作りたいか」などがある。想定される質問として、これらには的確な回答が求められる。いま一度、改めて答えを考え、備えておこう。

また「いじめ防止対策推進法の特徴は」「選挙権年齢の引き下げと政治的中立のポイントは」「地方公務員として、やってはいけないことは」などの法規関係は、きちんと勉強しておこう。小学校英語教育、道徳の教科化、チーム学校、働き方改革、保護者とのトラブル、危機管理など話題となった教育時事に関する質問も多いので、これらも予想して押さえておかなくてはならない。

■人間性、協調性などが軸に

回答に苦慮したとの感想が、少なからずある。本紙の読者からも、こんな質問をされて回答が難しかった、との報告が、毎年寄せられる。

「若い教員が増えているが、そのメリットとデメリットを答えなさい」「朝ごはんを食べずに、ぼろぼろの服装で登校する子供がいる。保護者にではなく、その子供にどう指導するか」「あなたのどこが、子供たちの信頼を得られると思うか」「保護者が勉強は塾でやらせるから、学校では体験的な学習をさせてくれと言ってきた。どう対応するか」「子供が石でガラスを割った。保護者が石を置いていた学校が悪いと言ってきた。どう対応するか」などなど。素晴らしい回答を面接官は求めていない。質問をよく理解し、自分の言葉で話し、自分なりの意見として聞いてもらえるように話すとよい。

各自治体では、面接で重視するポイントを決めている。個人では「コミュニケーション能力があるか」「将来、伸びる素質はあるか」、集団では「対人関係」「表現力」「人間的魅力」という具合である。主に人間性や協調性をみることに重点が置かれている。