面接の○回答×回答(126)事故対応は組織的に

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休み時間に児童が雲ていから落ちて大けがをしました。このような事故に対するあなたの考えと対応を教えてください。

○回答

学校は子供たちにとって、最も安全で楽しい場所であることが理想であると考えます。学校における事故は、安全で楽しい子供たちの学舎を脅かすものです。

その防止は万全を期さねばなりません。定期的な施設・設備の安全点検、体育、理科、図工科、家庭科などの教科指導における安全管理と指導の徹底が不可欠です。留意して未然防止につなげます。

万が一事故が起きた際は、各校で備えていると思われる「事故対応マニュアル」に基づいて対応します。的確な状況把握をして、応急対応に当たります。首から上の場合と重傷の際には、救急車の手配が必要になるでしょう。同時に、居合わせた教職員は事故発生の時刻、場所、様子、程度、原因などを把握して校長、副校長に報告、その指示の下、速やかに、保護者にも連絡・説明をします。

【コメント】

どんなに万全を尽くしていても起こり得るのが、学校における子供の事故です。

「学校は子供にとって最も安全で楽しい学舎」、学校での事故はなんとしても起こさないという考え、覚悟が感じられます。人は誰しも事故に直面すると慌てて的確な判断・行動ができなくなりがちです。日常的な訓練、マニュアルに基づいた行動は大事です。校長・副校長を中心とした組織的対応も重要です。

×回答

学校教育は安全管理教育、健康管理教育に加えて危機管理教育が必要とされる時代になり、さらにその重要性が高まっています。学校・教師は保護者、地域社会から信頼、尊敬をされていた存在から多様な価値観の下で評価される時代になりました。教師、学校に対してシビアな時代へと変わってきたと考えます。

そうした中で、児童間の問題行動による事故、施設・設備の管理に関わる事故が問題視されています。本事例の休み時間における大けがはもちろん、いかなる事故に際しても対応を考えておく必要があります。危機対応マニュアルの見直し、全教職員による共有化と組織的に対応できる体制の確立を図ります。こうした冷静な対応が、効果的な対応に結び付いていきます。

【コメント】

危機管理とは、突然起こる危険や不利益、損失についてリスクを想定しながら、予防することです。あなたの考えや対応は決して間違っていませんが、概念的です。子供は保護者にとって、また地域社会・国家にとってもかけがえのない宝です。学校事故を起こさない、万が一事故に直面させてしまったときどうするかという具体的な問題です。常に学校のありようを念頭に置いておきましょう。

アドバイザー・宮澤義一 元公立学校長

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