平成29年度教員採用試験 本紙読者が綴る合格体験記 Part7

教員採用試験に合格した本紙読者に後輩読者に向け、合格体験記を寄せていただきました。たくさんのポイントを教えていただき、とても読み応えのあるものになりました。ぜひ先輩を参考にしてみてください。体験記をお寄せいただいた皆さん、ご協力に感謝します。【編集局】

質問内容

【Q1】合格できた一番の要因を教えてください。

【Q2】どの対策に最も力を入れましたか。

【Q3】筆記試験対策のポイントを教えてください。

【Q4】面接試験対策のポイントを教えてください。

【Q5】「教育新聞」の活用法を教えてください。


現場の先生に指導してもらう
女性 22歳 千葉県 小学校 大学(院)生

【Q1】受験する直前の6月に教育実習があり、それまでに筆記試験の対策を終える必要があったため、早い時期からの対策と、研修先の先生方と練習していたことだと思います。試験前年の10月頃から始め、モチベーションを保つよう心掛けていました。情報収集には教育新聞が一番役立ちました。 また、苦手な実技や模擬授業は、実際に現場で指導をしている先生方に指導していただきました。現場の先生ならではの経験や技術を直接教えていただくのは、大変勉強になりました。

【Q2】面接

【Q3】受験する自治体の過去問と教職教養・専門科目の参考書および問題集を使用していました。過去問は8年分解きました。その都度、参考書で確認し、分からない箇所はまとめ、出題の傾向に沿って覚えていきました。直前の6月下旬からは、いじめや特別支援教育といった頻出のテーマや、各教科の学習指導要領に重点を絞り、問題集で演習していました。反省点は、解答時間をあまり確認しないまま過去問で演習していたので、本番で時間に追われ焦ってしまったことです。

【Q4】集団討論の対策では、同じ自治体を受験する友人で集まって練習をしました。試験官役の質問に対して一人ずつ回答していきました。個人面接対策は、とにかくたくさんの人に見て貰うよう心掛けていました。対策するときは、志願書から質問を考えてもらうようにしていました。大切にしたいことや教職に対する気持ちを整理し、指摘されても決してぶれることがないようにしましょう。模擬授業は、主に研修先の先生方に見てもらいました。あらかじめ全ての教科・領域の指導案を作成し、実際に先生方の前で導入の6分間の授業を行いました。授業をやる際には、自分自身で楽しみ、間違えても焦らず、子供たちの関心を引くことを心掛けましょう。

【Q5】試験で頻出されるテーマのニュースで情報を集め、連載記事を中心にスクラップしていました。新聞の記事は内容がまとまっているだけでなく、問題点やそれに対する意見がたくさん載っているので、面接対策に役立ちました。

面接は過去問にとらわれ過ぎない
男性 21歳 神奈川県 小学校 大学(院)生

【Q1】大学での講座と自習です。2次試験の面接練習や模擬授業・集団討論の練習を行ってきました。大切なのは「自信」だと思います。教育新聞などを通して情報を集め、教育課題を知ることで心を落ち着かせて面接に臨むことができました。

【Q2】面接

【Q3】可能な限り早い時期から教職教養と一般教養の暗記を始めることです。それらの対策が落ち着いたら、いろいろなジャンルの論作文を書き、場数を踏んでいきましょう。つい得意なテーマばかり書いてしまいますが、偏った内容だけでは本番に対応できません。自治体を問わず、多くの過去問や類似課題を論述していきましょう。

【Q4】面接対策の要は、場数を踏むことです。可能なら、大学や学校現場の先生に協力してもらいましょう。他の試験と違い、面接に関しては過去問にとらわれ過ぎないことが重要だと思います。実際に本番では過去問で見たことのない質問がありました。そのため、できる限り多くの人に面接官役を依頼していきましょう。模擬授業では、話すスピードや板書に特に気を配りました。学年を指定できる場合は、そこまで考慮して練習しましょう。その学年に理解できる言葉と内容を意識し、丁寧な板書に落とし込みましょう。

【Q5】関連事項に合わせてスクラップしていきました。教育課題の変遷や、学習指導要領の変化を見比べながらまとめていました。後半に書いてある面接の過去問は実際の練習などに取り入れていました。教育新聞で最新の情報を掴んでいると、他の受験生と差が付き自信につながり、とても助かりました。

求める人物像を落とし込む
男性 35歳 愛知県 高校(英語) 非常勤講師

【Q1】教育新聞主催の対策講座です。講師の方に求める教師の人物像について話していただき、素直に落とし込むことができたのが、本番での余裕となったのだと思います。具体的には、他の受験者と競う必要はなく、一緒に建設的な意見を紡いでいけば良いという助言です。集団討議では、つい他の人と違った素晴らしい意見を言わなければと肩肘を張ってしまいますが、そういった思い込みによるプレッシャーから解放された結果、自分の良さを発揮できたのだと思います。

【Q2】面接

【Q3】主に2種類の対策をしていました。1つは教職・一般教養と専門教養の参考書と過去問をひたすら解くことです。もう1つは、12月までにTOEIC860点以上を取るという目標を立て、単語集や模擬問題を解き続けたことです。これは英語の有資格者として受験するためでもありました。

【Q4】1次の集団面接では自身のアピールポイント・教育観・生徒観を明瞭簡潔に述べられるよう、1つの質問から3つのキーワードを抽出し、文章ごと覚えることを避けるようにしていました。本番では他の人と同様の答えになることもあります。そのような場合でも、語尾を強めてはっきりと返答しました。

【Q5】面接や教職教養で必要となる教師としての心構えや、教育時事を学び取るために信頼できる情報源として大変役立ちました。教育時事を正しく捉えるようにすることが大事です。活用方法の1つとして、教採対策の面接回答に対してキーワードだけを拾ってブレインストーミングの形でノートにまとめていました。見返しやすくするのと、自分の言葉で話せるためには、必要最低限のノートにすべきだと考えたからです。

場面指導は教育実習のクラスを思い浮かべる
女性 22歳 愛知県 小学校 大学(院)生

【Q1】面接で笑顔を忘れず、堂々と答えられたことだと思います。1次試験では緊張してしまいましたが、2次試験では想定外の質問にも慌てずに堂々と答えるようにしました。集団討論では、笑顔でうなずいて話を聞き、賛同しながらも、視点を変えて自分の意見を言えたことが良かったのではないかと思います。面接の比重は高いと思うので、暗記するのではなく、質問されたことに対して誠実に、ありのままの自分を出すことができる方法を探っていきましょう。

【Q2】面接

【Q3】教職教養は所見の内容が多いので、早い時期から対策を始めました。一般教養は小学校全科と重なる部分が多いので、小学校全科を中心に勉強しました。小学校全科では苦手分野を重点的に勉強しました。いずれにせよ、まずは過去問を解き、大体の傾向を把握してから、ひたすら問題集を解くという方法をとりました。間違えたところは毎回ノートに書き、常に持ち歩いて見直すようにしました。2次試験の小学校全科はマークではなく筆記なので、そのことも踏まえて勉強しましょう。副教科は1科目選択制なので、早めに絞りました。2次試験の過去問を解き、平均して得点しやすい2科目に絞り、当日試験で問題を見て解きやすそうな方を選びました。小論文の対策は、1次試験が終わってから始めました。週に3回ほど書き、友達同士でアドバイスし合いました。まずは時間内に書ききることが大切なので、時間を計り何度も練習してください。書くパターンを身に付けておくと、当日も慌てず書きやすいです。

【Q4】集団面接は、追質問がないため、短い時間でどれだけアピールできるのかが大切です。5人で受けるので、自分なりのキーワードを準備し、エピソードを添えて話すと印象に残ります。面接ノートを作り、質問に対する答えをキーワードで残していました。文章ではなく、言いたいことをキーワードで書くと、暗記と違ってさまざまな質問に対応できます。一方で、個人面接には追質問があります。質問内容に忠実に答えることを最も意識しました。願書から聞かれそうなことや追質問を想定して友人と練習しました。場面指導は、先生になりきりましょう。実際に目の前に子供がいることを想定し、動きや視線にも気を配りました。学年によって言葉遣いや話し方も工夫する必要があります。教育実習でのクラスを思い浮かべると良いのではないでしょうか。場面指導は対策ノートを作り、質問に対して言いたいことを箇条書きで書いていました。毎回時間を計って時間の感覚を身に付けておくといいと思います。場面指導は周りの人の練習を見るだけでも大変勉強になります。集団討論では、自分の考えを持っておきましょう。人の意見を聞くことも大切ですが、自分の考えも加えて言えるといいと思います。いくつか柱を立てて話を進めていくといいと思います。また、討論をしていく中で話がずれていくことがあります。必ず毎回テーマに戻って考えるといいと思います。

【Q5】教育新聞の中から気になるニュースを切ってノートに貼っていきました。そのニュースの重要な部分にラインを引き、それに対する自分の考えをノートに書いていました。面接でも使えるのでおすすめです。