ここがポイント 合格する模擬授業(7)模擬授業、指導案の作成 その1

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帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉


模擬授業を実施する際に、事前に指導案の作成を40分から60分程度で実施してから、その指導案の導入部分を10分以内で実施する試験形式がある。中学校、高校の専門教科は当然であるが、小学校では全ての教科で指導案作成ができる、との意識を持っていなければならない。どのような指導案を作成すればよいのか。40分で指導案を作成することを想定して述べる。

(1)40分の時間配分をどうするか

構想時間に5分、導入、展開、終末の指導過程を考えるのに25分、微調整として再確認・再検討に10分で仕上げることで、一定の指導案を作り上げることができる。それでも簡単にできるものではない。指導案の書式を自分の頭の中に整理しておくことだ。

(2)構想段階の留意点

学習過程を明確にして、教材について適切に展開できる流れを十分理解しておきたい。自己の得意分野を一教科熟知しておく必要がある。国語科書写を例に挙げる。

「教材試し書き―問題の把握―目標の提示―文字の書き方、基準の理解と提示―練習(1)―全体指導―練習(2)―まとめ書き―評価活動―発展学習」のような学習の流れをイメージして他教科にも生かすようにする。一つの教科のイメージを明確にして、身に付けることで対応することが可能となる。

(3)資料・教材の工夫

国語科の指導案を作成していく段階では、教材の音読一つを取り上げても、一斉読み、相互読み、役割読み、微音読などの方法があり、どの手立てを活用して効果を上げるかを検討して指導案に記載する。

ワークシートの活用であれば、学年の発達段階を意識して、書かせたい文量などを考えて負担感を抱かない手立てを講じる。自分自身がこれまでにどのようなワークシートを作成してきたかを想起して取り組みたい。

これまでのイメージを的確にすれば、指導案の作成は時間内に必ずできる。どの教科でも基本型を身に付けておけば臨機応変な対応ができるはずである。自信を持って模擬授業に臨んでほしい。大学での教科教育法での模擬授業、教育実習での研究授業を思い描いて指導案の作成をしたい。