評価は教師の大きな課題 成長させ、意欲を高める 家庭学習は保護者に理解も

[評価=指導と一体で考える]
学習を細部にわたり観察・支援

前回の当紙面で、教師の基礎・基本の仕事として学習指導案の作成、教材研究、板書、発問などを取り上げた。今回は、引き続き授業の関連として評価と家庭学習について言及する。

12月に入り、2学期も終了が近づいてきた。学校現場では、2学期の評価をして通知表を作成する時期である。

指導と評価は一体、といわれる。指導があれば評価があり、評価のない教育はない。評価は、授業関連で、教師の最も大きな課題ともいえる。

評価のためには、子供たちの学習を細部にわたって観察や、支援が求められる。一斉指導の形式を取りながらも、一人一人の学習をできる限り支援することが求められる。評価の資料として学習記録をきちんと保存しなくてはならない。

評価のためには、テストを効果的に実施し、生かさなくてはならない。テストには次のようなポイントがある(主に小学校)。

▽単元が終わり次第行う(「あとでまとめて」は良くない)。

▽即時採点、次回返却とする(早いほど復習の効果が大きい)。

▽テストの点数は自分の教え方への評価。返却するだけではなく、落ち込んでいる部分の再指導を行う。

▽教師が一言コメントしたり、子供が感想を書いたりすると、コミュニケーションが図られる。

通知表の作成は早めに

評価の留意点を見てみよう。

観察は授業後にすぐ記録する。授業後には、授業を振り返り、指導と評価の記録を整理する。評価は、1時間ごとにできるものもあれば、数時間、一定期間をまとめて行うものもある。点数化することやa、b、cなどの記号で記録することも考えられる。観察による評価は、授業後にすぐ記録する。メモを用意して、それを集積するなどの工夫をしたい。

指導の結果によっては、再度違う方法で指導することが必要な場合もあるので、実態に応じて柔軟に対応したい。

このほか、次のような留意点がある。

▽診断的評価・形成的評価・総括的評価を行う。

▽声掛けと丸つけで学習意欲を育てる。

▽つまずきへの対応と学習を深める指示をする。

▽途中までの実態把握・分析を行い、その後の授業展開を考える。

通知表作成の留意点も示しておく。

▽早めに取り組む(テストが全部終了してからでは遅い)。

▽所見例を研究する。「その子らしさ」をどこかに入れるようにする。

▽間違いがないように辞書を引く習慣をつける。自分の語彙(ごい)力向上につながる。

指導と評価の工夫では、次のようなものがある。

▽ワークシートの作成=授業で使用するワークシートを作成する。ここには、身に付けるべき基本的な知識、授業後に取り組む発展的な課題、授業中に取り組む作業指示などを盛り込む。同じサイズで統一し、番号を付け、子供たちには、このワークシートをきちんと保存させる。一定期間たったら、ワークシートを活用したノートを作らせ、それを評価したい。

▽作業結果の提示=授業中に指示した作業が完了するごとに、その結果を教師に提示させるようにしよう。提示されたら、個々の作業の修正指示や作業結果について評価する。できれば、一人一人と対話しながら、はげまし支援していく。これで意欲を高め、個に応じた指導ができる。

[家庭学習=学習習慣の定着のために]
宿題は必ずチェック

宿題(家庭学習)は、保護者から多様な要望が出される分野である。学校、教師からの適切な指導が望まれる。宿題には、学習した内容をより確かにするために行うという面と、家庭での学習習慣を身に付けさせるという面がある。宿題は実態に応じて出さなくてはならない。

宿題を出したからには、教師は必ずチェックすることが求められる。学習状況を把握したり、「やるべきことはやる」という姿勢を養ったり、また、教師と子供の信頼関係をつくったりすることにつながるからである。

教委や各学校で、保護者向きに「家庭学習の手引」的なものを作成して配布しているケースもある。受験する自治体で出しているのなら、内容を確認しよう。多くの場合は、「家庭学習のねらい」「家庭学習の参考例」「各学年で身につけたい学力」「家庭学習の手順」「時間の目安と主な内容」などが示されている。

ねらい(小学校)としては、「低学年=読書や宿題を毎日やる習慣をつける」「中学年=宿題に加えて、自主的な学習もする」「高学年=宿題と自主学習を通して、自ら学習する力をつける」などとなっている。

時間も、低学年は20分、中学年は40分、高学年は60分などと示されており、各学年ごとの細かい内容が提示されているケースもある。学習時間は、一般的に「学年×10分」とされている。

教師のアドバイスで改善も

家庭学習でも、学級担任など教師のアドバイスにより、改善していくことが可能であり、教師が認めて励ますことによって、子供たちの意欲を向上させられる。

宿題の種類については、多様なタイプがある。ドリルなどの反復練習、読書や音読、調べ学習(辞書で引く、ネットでの検索など)、日記や感想文、自然現象などの観察、音楽や体育の練習などがある。マンネリにならないような出し方の工夫が求められる。

留意点は、計画的に出すという点。時間切れで授業中にできなかったことを宿題にするのは、計画的に授業ができていない。

保護者面談などにおいて、家庭学習について相談を受けることもある。「家では宿題しかしないので、塾に行かせたほうがよいか」「集中力がなくて、勉強が続かない」「本をまったく読まない」などだ。

学級担任としての学級経営のビジョン、教科指導上のビジョンを持った上で、その一環として家庭学習を課し、また、保護者への対応をしていかなくてはならない。