出願の準備を周到に進めよう 願書・面接票作成の留意点

自己アピールはどのように

教員志望者のための学校見学会、受験説明会などが始まった。間もなく教員採用選考試験実施要項が各自治体で発表され、2019年度採用の教採試験が本格的にスタートとなる。採用試験は、実施要項を入手して適切に出願することがまず何よりも大事だ。エントリーシートの書き方や自己アピールの作成など出願に当たっての留意事項を見てみよう。

○実施要項を早めに確実に入手

志望する自治体の情報をきちんと入手し、適切に受験の申し込みをする、これが第一歩となる。願書の受け付け開始から締め切りまでの期間が短い自治体もあり、準備は早めにかつ周到にしなくてはならない。受験予定の自治体のホームページを常日頃からチェックする習慣を付け、要項はできるだけ早めに入手する必要がある。

自己アピールなど記入事項も少なくない。学歴、職歴など間違えないよう事前にしっかりと目を通し、試験の日程およびその内容、提出書類の内容、種類などきちんと確実に把握しておきたい。

提出書類は、まず試験願書や受験者登録カードなどの名称のエントリーシートがある。主に氏名、住所、免許区分、学歴などを記入する。次に、自己アピール、大学での学修、部活動等の所属、競技・表彰等の記録、ボランティアの記録、指導できる部活動、専門、特記事項、ICTの活用、職歴などを記入するシート、面接票がある。社会人経験者はこれに加えて、詳しい職歴書が求められる。

○「しっかりと読む」が基本

記入する上で注意したいのは、「要項をしっかりと読む」ということ。回答様式に合っているか、聞かれていることにきちんと回答できているのかを確認する。例えば、「『フリガナ』と書かれていたら、片仮名でフリガナを書く」「字数の制限を守る」などだ。空欄もないようにしたい。
このほか、自治体によっては各種の証明書類の提出を求められる場合もある。2次試験時に提出する書類も含めて、主な提出書類と記載する事項を参考までにまとめておいた(各自治体によって異なるので、実施要項、ホームページなどで確認する)。

〔主な提出書類および記載事項〕
・志願書(受験申込書) ・教員免許状の写しまたは取得見込み証明書 ・最終卒業、修了証明書または卒業見込み証明書 ・成績証明書 ・健康診断書 ・写真 ・返信用封筒または切手 ・自己アピール文または自己推薦文 ・勤務先所属長の推薦書、人物証明書(社会人等一部の受験者のみとしている場合も含む) ・クラブ活動、部活動 ・ボランティア活動 ・外国居住、海外留学経験 ・各種検定試験等の成績 ・得意分野、重点履修分野 ・教育実習の実施状況 ・介護等体験

提出は、電子出願、郵送など、これも自治体ごとに異なるので、提出締め切り日と共にしっかりと確認して、着実に対応しよう。

○面接票は自己分析をしっかりと

エントリーシート、面接票は、「私はこんな人間です」とアピールするためにあるもの。だから、しっかりと自己分析した上で、聞かれていることに対して的確な自己アピールをすることが大事。

採用試験は、教員としての資質があるかどうかを評価するために行われる。そのため、エントリーシートや面接票で自分の資質・能力を示す際、それらが教員という仕事にいかに適しているかを相手に分かりやすく説明しなくてはならない。自分の経験や成果などを基に、具体的に述べていくことが大切である。いうならば、「面接票は、自分自身の分身」と考えたい。

エントリーシート、面接票、自己アピール文などは、面接の際の資料になるので、提出した書類は必ずコピーを取っておき、きちんと内容を覚えておくこと。面接の際の回答と矛盾のないようにしなくてはならない。

次に、自己アピールを考える際の15のポイントを示す。

[自己アピールを考える15のポイント]

(1)教育実習で学んだことは (2)学生時代に力を注いだ学科、科目、分野は (3)自分は友人からどのようにみられているか (4)自分はどのような性格をしているのか (5)アルバイト、ボランティアなどで学んだ・印象に残ったことは(社会人経験者は勤務経験で学んだことは) (6)サークル活動などで力を入れたことは (7)趣味、特技(スポーツも)は (8)大学のゼミ、卒業論文などで学んだことは (9)教職の臨時採用で学んだこと、印象に残ったことは(臨採経験者のみ) (10)教職に対する自分のセールス・ポイント (11)感銘を受けた本、映画、テレビ番組などは (12)自分が影響を受けた人物は(教師は) (13)現在、最も関心のあることは (14)自分の教職観は (15)(教職以外で)取得している資格・技能と取得動機

出願書類に記入する際のチェックポイントをまとめてみた。

[記入する際のポイント]

▽設問の意図をよく理解する ▽回答様式を確認して、きちんと守る ▽この自己アピール文を読んで、自分がどのような人間かをイメージできるようにする ▽手書きの場合は、字をとにかくていねいに書く ▽段落、分量、余白などに留意する ▽文字の大きさを整え、かつ文字列を整える ▽送り仮名、誤字脱字に気を付ける ▽句読点、はね、とめなどに気を付ける ▽語尾を、「~です」(敬体)か「~である」(常体)のどちらかに統一する ▽記入漏れがないか ▽自分の体験や経験などを、自分の言葉で書く ▽内容に虚偽、誤りはないか ▽否定的な表現は避ける ▽一般論、伝聞、抽象論などは避ける ▽長い前フリは避けて、できるだけ早めに本題に入る ▽面接で聞いてほしいことを書く

◇ ◇ ◇

提出の際は、内容や様式、提出期限を確認するとともに記載漏れがないかなど、よくチェックしよう。