ここがポイント 合格する模擬授業(13)板書の力量を問う その3

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帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉


模擬授業では文字量を考えて書く必要がある。発達段階によって理解度が違うからである。「文字の大きさはどうすればよいのか」「何行で書けばよいのか」「囲みをどうするか」「カードをどう活用するか」「キャラクターを登場させるのかどうか」「色チョークを使用するかどうか」などを考えてもらいたい。チョークは使い慣れていないと書きづらいのでできるだけ練習したい。日頃から書き慣れておくことを心しておく。

(1)文字量を適切にする

発達段階を意識して、文字量を考えなくてはならない。使用する漢字は、当該学年の漢字までは当然であるが、1学年上の配当漢字まではルビを使用しても支障はない。かえって、漢字理解をしていると認識してもらえる可能性もある。

(2)何行で書きまとめるか

目標提示は、長くても3行までとする。読みやすく書くのが前提であり、一つの言葉・単語次の行にまたがるように書くのは避ける。黒板上下の一定の幅は書かないようにするために、必然的に書く文量が決まる。横書きの長い文章は曲がる要因となるので気を付けたい。

(3)カードの活用(キャラクターの活用)

内容によっては、目標提示や教材にカードを活用することも考えられる。一単位時間の板書構想に合わせての位置付けである。カードだけで授業者の板書がないという事態は避ける。

キャラクターを活用させる場合は、極力男女を登場させる。「男の子だけ」「女の子だけ」の状態にはしないのが原則である。

「板書の力量を問う」で模擬授業における評価の視点および板書の基礎基本を紹介してきた。約10分間の模擬授業においては、板書の構想を明確にすれば、3分の2の授業構想ができたことになる。模擬授業の際は、板書の果たす役割を十分理解して取り組む。