ここがポイント 合格する模擬授業(17)資料・教材の工夫

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帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉


模擬授業の導入段階の基本としての振り返り、目標提示の仕方までを論じてきた。「教科書教材を取り扱うか、自主教材なのか」「資料的な役割を意識して自主教材を作成するかどうか」「資料としてのレベルをどの段階まで高めていけばよいのか」といった課題ををどのように模擬授業につなげていくのかを決める必要がある。

(1)自主教材の考え方

教科の特性によって違うが、数値上の工夫をすればよいのか、教材そのものを新しくするのか、資料としての価値付けを高めるのか、検討して模擬授業をしなければならない。その際は、言葉に偏見や差別がないのが大前提である。目標達成のための教材として適正化も考える必要がある。

(2)地元関連事項の教材化

模擬授業で使用する教材を▽各都道府県に関係のある教材(国語科書写の教材に「三浦の花」。神奈川県の採用選考で教材化)▽書き応えある漢字を書く(地域に関係する言葉、玉川、横浜、東京など地名)▽地域に関係するグラフを活用する▽地域が発行している作文や詩集の活用――などを取り入れて一体的なものにしていく。

(3)資料的な役割を担う教材

新聞の活用は、身近な時事問題に関心を持ったり、意欲の持続につながる、関心が高まる、などの効果がある。最初の話題を設定したり、導入段階の主教材にしたりすることも可能である。特に、児童生徒が書いた投書欄は、現代的な話題を同年代がどのように考えているか、大人社会への警鐘となっているか、教師への話題提供となっているのか、児童生徒にさまざまな意見交流の場になっているか、といった役割を担うことが少なくない。

(4)資料・教材の工夫

上記に書かれている内容を基本とする。資料としての価値付けがあれば、試験官は「資料・教材を工夫している」「資料の選択力がある」「教材そのもので地域を意識したものになっている」と評価する。価値ある資料の選択が成功裏につながることを十分理解しておく。安易に資料・教材選択をしてないか、目標達成のための資料・教材になっているか、という原点に立ち戻っておきたい。

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