ここがポイント 合格する模擬授業(19)音声言語活動の在り方

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帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉


模擬授業において、教師としてどのような話し方をすればよいか、見てみよう。

「授業場面で話し方について注意される」「口癖があり、どうやって直せばよいかわからない」「文末の話し方がよくわからない」「声の大きさをどう判断すればよいかわからない」「自分の考え方や進め方に自信を持てない」などの課題がよく指摘される。教師の発する音声言語活動を確かにする手だてを講じたい。

(1)発音・発声が確かか

模擬授業を実施する教室は、高等学校の一教室であることが少なくない。基本的には、教室の一番後ろの窓側、廊下側の人を意識して授業をする。そこに自分の声を届けるために必要な声の大きさを判断する必要がある。実際に授業をしつつ、自分の声がどの程度届いているかを確認しながら調整をしなければならない。「声はその人の自信の表れ」と言われる。元気で大きめの声が好印象につながる。

(2)言葉遣い、言葉選びが確かか

授業は、教師の言葉で決まる。何気なく話している言葉に偏見や差別がないかを試験官は見抜き、適切に言葉を使えない、的確な言葉を知らないという認識となり、評価を下げる。

例えば、例題についての発言を児童生徒に求める際、「男の子から」「女の子から」などと性差を意識した発言の仕方を強要することがあってはならない。

(3)自己の口癖を改善するために

「じゃあ、始めよう」と言って、その後も「じゃあ」を連呼する。「まず」と言って、「何点かのうちの一つの意味として」と話し始めるが、結局は内容が一つになってしまう。「思います」「考えます」だけの文末となり、自分の言葉の強さが明確にならない。

このような例は、模擬授業でもよく見られる。

授業の練習の際、自分の授業記録を取るように話し言葉を全て記しておく。それを点検する。その延長で音声言語活動の適正化が図れる。言葉に自信を持って模擬授業に臨めば、言葉の力が最大限発揮されたものになる。

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